アーネンエルベin金女主
□主役達の登場
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凛がギルガメッシュと白野に弄られてる頃、衞宮士郎とセイバー、アルトリア・ペンドラゴン、そして間恫桜がアーネンエルベに向かっている所であった。
「今日はあのスペシャルメニューを完食してみせます!」
「頼むぞセイバー。もし、もし残したら今晩からのご飯はメザシのみになるからな!」
「はい!必ず完食してみせましょう!シロウに迷惑はかけません!」
「もうすでにエンゲル係数で迷惑かかってるんだけどな」
「ん?なにか言いましたか?シロウ」
「い、いや!なんでもないぞ!ははは…」
「先輩」
まさに両手に華状態の士郎。周りの男達から嫉妬と殺気を出されてるのに鈍感なので全く気付いていない。そうこうしてるうちに到着する。
「早速行きましょう!私はもう我慢できません!」
セイバーが先に入ろうと扉を開ける。だが、入ろうとせずその場で停止する。そしてなぜかゆっくりと扉を閉めて士郎の手を掴んで離れようとする。
「ちょっ!?セ、セイバー!?」
「セ、セイバーさん!?ど、どうしたのですか?挑戦は?」
「シロウ、今アーネンエルベは魔境です。入れば絶望が待っています、スペシャルメニューは今回は諦めます」
あのセイバーがスペシャルメニューを諦めて、もう帰ろうとする。さすがに士郎と桜は困惑するしかない。セイバーの万力で士郎を連れて帰ろうとするが、士郎が何とか電柱を掴んでるのと桜がセイバーの腕を離そうとしてるのでどうにか踏みとどまってる状況である。
「士郎、早く共に帰ることを進めます。でないと士郎も魔境に引きずり込まれます!」
「ま、待てよ!と、遠坂は?遠阪はどうすんだよ!」
「リンは尊い犠牲になったのです。私達は何としても生き延びましょう」
「姉さんを見捨てるのですね」
セイバーは士郎を何としても連れて帰ろうとするが、士郎はただただ困惑してわからない状況だ。桜も困惑するしかない。
「シロウ!早く帰りましょう!でないと!」
「ほぉ…なにをしてるかと思えば我好みの女がいるとはな」
「お…遅かった…ですか」
「え、英雄王ギルガメッシュ…」
「なんだ雑種。我の名を気安く呼ぶな」
「アレ?桜?」
「え?誰…ですか?」
そこにアーネンエルベから出て現れたのはギルガメッシュと白野であった。白野は桜を見て懐かしむような顔をする。セイバーは絶望して諦めたが、ギルガメッシュを睨む。士郎はやはりただ困惑するのみ。