NARUTO 〜飛翔の穹〜

□五の巻 第三の予選 前編
1ページ/8ページ

第三の試験会場内。合格した下忍達と担当上忍、さらに火影に中忍二人に特別上忍のアンコに上忍の二人がいる。

「まずは第二の試験通過、おめでとう!!」(ふふ…第二試験受験者数84名。ここまで24名も残るなんてね。半分以下にするとは言ったけど、本当は一桁を考えてたのに)

残ったチームは火影から見て右からいのチーム、キバチーム、サスケチーム、ネジチーム、カブトチーム、テマリチーム、音忍三人衆、ナルトチーム、我愛羅チーム。

(腹減ったー!)

(まだこんなに残ってんのかよ。クソめんどくせーー!)

(サスケ君達も合格してるーーー♥)

いのはサスケが合格して喜んでいてシカマルはまだ残っていて辟易していてチョウジはマトモな飯が食えてなかったのか空腹。

「なかなかやるじゃないかお前のチーム。運がよかったかな。だが、オレのチームがいるかぎり…これ以上はムリだな。なにせ次の関門では否応なしに実力が物を言う。まぁ、青春とは時に甘酸っぱく時に厳しいものだよカカシ「ん?何か言った?」!」(ふっ、やるじゃあないか。我がライバルカカシ。お前のそういうとこがまたナウい感じでムカツク)

(ナルトも合格してるね。しかも聞けば最短記録を樹立。楽しみだね)

ガイはカカシを挑発するが無視されて少し苛立つ。カカシはナルトを見てやっと実力を拝めれると思うと楽しんでいる。

(へー、あれがガイ先生の永遠のライバルね。ビジュアル的にはガイ先生、カンペキ負けだけど)

(やはり先生方の中でガイ先生が一番ナウいです!光ってます!よぉ〜〜〜しィ!!見ていてくださいガイ先生!ボクも光ってみせます!!)

(やはりめぼしいところが揃ったな。うちはサスケか)

テンテンはガイとカカシを見てビジュアルの差を。リーがガイを見てさらに燃え上がる。ネジはサスケを見る。

(腕のお返しをしてやるぜ。うちはサスケ)

音忍男の二人はサスケを見る。カブトが音忍の上忍を見て何かに気づく。

(28チーム中たった9チームしか残らないとはな)

(やはり生き残って無傷じゃん。我愛羅)

(まさか本当に、中忍試験に受験していたとはな。我愛羅)

テマリとカンクロウ、そして上忍のバキは我愛羅を見る。

(赤丸の様子が変ね)

(穹のやつら)

(ナルト君も合格したんだぁ…良かったぁ…)

紅は赤丸の様子がおかしいのに気づく。キバは我愛羅を怯えた目で見る。ヒナタはナルトが合格していて喜んでいる。

(何よ。木の葉のルーキー、みんないるじゃない)

「フッ…あんまりいい予感はしねーな」

サクラはルーキー達が残っていて驚いている。サスケは首筋を撫でていて苦しそう。

(結構残ったな)

(しかもその半分は木の葉のルーキーですか)

(サスケ…!残ってたってばよ。そうじゃなくちゃ、俺のライバルじゃないってばよ!)

君麻呂と白は結構残っていたことに多少驚いている。ナルトはサスケが残ってて満足している。

(木の葉も結構やるっすね…!)

(どうでもいい)

(同感…早く、終わらせたい)

フウはワクワクしてるが我愛羅と桃ツチはどうでもよさげ。

(これほど残るとはのォ。しかも、残ってきた者のほとんどが新人。あやつらが競って推薦するわけじゃ。そしてナルト達穹の里。最短記録で突破。まさに新世代じゃの)

「それてはこれから火影様より第三の試験の説明がある!各自、心して聞くように!では火影様、お願いします!」

「うむ」

いよいよ第三の試験。皆の緊張が高まる。

「これより第三の試験、その説明の前にまず一つだけ…はっきりお前達に言っておきたいことがある!!この試験の真の目的についてじゃ」

(真の目的…!?)

「何故、同盟国同士が試験を合同で行うのか?同盟国同士の友好、忍のレベルを高めあう。その本当の意味をはき違えてもらっては困る。この試験は言わば」

(言わば?)

「ふー…同盟国間の戦争の縮図なのだ」

「ど、どういうこと?」

「歴史をひもとけば今の同盟国とはすなわち、かつて勢力を競い合い争い続けた隣国同士。その国々が互いに無駄な戦力の潰し合いを避けるために敢えて選んだ戦いの場。それがこの中忍選抜試験のそもそもの始まりじゃ」

「な、なんでそんなことをしなきゃならないのですか!?中忍を選ぶためにやってるのではないのですか!?」

「確かにこの試験が中忍に値する忍を選抜するためのものであることに否定の余地はない。だが、その一方でこの試験は国の威信を背負った各国の忍が命懸けで戦う場であるという側面も合わせ持つ」

「国の威信?」

「この第三の試験には我ら忍に仕事の依頼をすべき諸国の大名や著名な人物が招待客として多勢招かれる。そして何より各国の隠れ里を持つ大名や忍頭がお前達の戦いをみることになる」
次へ
前の章へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ