NARUTO 〜飛翔の穹〜
□三の巻 中忍試験
1ページ/6ページ
波の国の任務を終えて数週間、ナルト達は任務をこなし続ける。ある女優を護衛するというAランク任務もこなしたが、それはまた別の機会に。ナルト達は穹影に呼ばれていた。
「失礼する。ん?お前達か」
「おおっ再不斬!雪の国の任務、最高だったぜ!映画も見たぜ!」
「オッス我愛羅、フウ、桃ツチ!」
「ナルト」
「映画見たっすよ!ナルト大活躍だったっすね!」
「おう!マッチョ先生も久しぶりだってばよ!」
「おう!お前達!筋肉はつけてるか!?」
「相変わらすですねマッチョ先生は」
「何時ものこと…暑苦しい…」
「お前もな」
穹影室に入るとそこには我愛羅達が。我愛羅、フウの他に一人の少女と一人の男。少女はナルトよりも小柄、しかし宙に浮いている。髪型は黒のショートヘアで後ろ髪は腰ほどあり一つに束ねている。服装は黒がメインで白があるミニで右腕だけ袖までない和服でスパッツ。名前は桃ツチ、元岩隠れのくの一。
男は再不斬よりも背が高くガタイがあり筋肉質で肌が赤黒い。髪型は銀髪で短く逆立っている。服装はズボンと袖無しのジャケットのみで腹筋が丸見え。名前はマッチョ、元雲隠れの上忍。
「全員揃ったな」
「穹影の兄ちゃん!いったい何だってばよ?」
「先ほど木の葉から中忍試験の参加を打診された」
「中忍試験、もうそんな時期か」
「中忍試験?それって中忍になるための試験だってばよ?」
「そうだ」
「おかしくないか?この里での中忍になる資格は上層部の評価と同盟国の評価を得て中忍になれるのでは?」
「そう、本当はな。しかし今回は木の葉で行われる中忍試験に参加させようと思う」
「どうしてっすか?」
「…ナルトと我愛羅、ですか?」
「さすが桃ツチ、聡いな。ナルトと我愛羅、お前達を出せば木の葉のみならず砂への牽制にもなる。何よりそろそろ里の名を広めようと思ってな」
「…何か、企んでいる?」
「企んでるのは別さ。それでどうする?受けるか?受けないか?」
「もちろん受けるってばよ!俺の力!他里にも知らしめてやるってばよ!」
「ナルト君が参加するなら当然僕たちも」
「僕は構わない」
「俺も参加する。今の俺達がどれだけか確かめたい」
「ウチはもちろん参加っす!」
「…仕方ない。私も参加する」
「全員参加だな」
「当然だろ。こいつらが中忍試験程度で躓くかよ」
「我愛羅達は強い!信じるのだ!」
「決まりだ。お前達、明日から木の葉へと向かい中忍試験に参加してくるがいい。お前達なら必ず中忍になれる。自分の力を信じて、他里に見せつけてこい」
「「「「「「了解(だってばよ)(っす)!」」」」」」
ナルト達は中忍試験に参加することになる。明日からナルト達は木の葉へと向かう。ナルトにとって、懐かしい木の葉の里へ。
ナルト達が中忍試験に参加することが確定して次の日の木の葉の里。カカシ達第七班は簡単なDランク任務を終えて解散しようとしていた。そんな中、カカシはサスケの焦りを見て思い出していた。波の国の任務を終えて三代目火影が報告した時のことを。
「以上で任務報告を終わりです」
「うむ、ご苦労であった。明日から任務じゃ。今日はゆっくりと休むがよい」
「火影様、実は内密の報告が」
「む…?」
カカシはサスケ達を帰らせて、火影も暗部達を下がらせる。
「火影様、実は波の国の任務でナルトと出会いました」
「!ナルトに!?して、ナルトは元気じゃったか?」
「ええ。とても元気でした。今は穹の里の忍となっていますが」
「そうか。穹の里の…無事を聞けただけでも、よかったわい」
「ええ。それにナルトとの出会いがサスケに大きな転機になりましたよ。ナルトはサスケをライバルとして見ているのでより修業に精をだしてます」
「そうか。ありがとうのカカシ」
「いえ。それでは失礼します」
「うむ」
カカシは部屋から出る。火影はパイプを吹き考えを巡らす。
「打診してみようかの。穹の里に中忍試験参加を」
カカシが思い出してると鳥の鳴き声が聞こえてくる。カカシは火影の呼び出しを聞き、サスケ達には何も言わずに去る。その間にサスケ達に出会いが。サクラとマサノリは三代目火影の孫、木の葉丸とその友達二人の悪戯を受けてしまう。二人は木の葉丸達を追いかけると砂の忍、カンクロウとテマリと出会う。木の葉丸はカンクロウに締め上げられて殴られそうになる。それをサスケが止める。カンクロウは傀儡を使用しようとする。
「カンクロウ、何をしている」
そこに声が。カンクロウとテマリはその声の主に驚く。
「我、我愛羅!?な、なんでこんなところに…!?」
「我愛羅!?本当に我愛羅なのかい!?」
「ここは他里だぞ。他里で揉め事を起こすな」