NARUTO 〜飛翔の穹〜
□二の巻 波の国
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ナルト達の班はどうにかガトーに取り入り部下として働くことになる。ナルト達は鬼兄弟からの情報待ちとなる。そしてその時がやってきた。
「鬼兄弟がやられたってば?信じられねえ。鬼兄弟を倒せるなんて」
「やられ役とは言えな。雑魚なら殺してる。なのにやられた。相手はかなりの強者」
「どうします?ガトー、煩いですよ」
「…予定変更だ。本当は俺と白のみで行動するつもりだったがナルト、お前も付いてこい」
「よっしゃ!」
「君麻呂は分身体のナルトと共にガトーの根城に潜入。あらゆるものを密かにかっさらってこい」
「わかった」
「了解だってばよ。影分身の術!」
ナルトは分身体が二体出す。
「それじゃあ行くぞ。少しは楽しめればいいがな」
ナルトと白と再不斬は木の葉の忍を襲撃しに出撃する。分身体のナルトと君麻呂はガトーの根城へ。襲撃場所を選んで再不斬はナルトと白とは別の茂みに。ナルトと白は同じ木々の茂みに身を隠す。そこに木の葉の忍達がやってくる。依頼人であろう老人が一人、少年が二人に少女が一人。そして、額宛てを眼帯のように左目を隠してマスクをしている男が一人。
再不斬は男を、ナルトは一人の少年を見て気付いた。耳に付いたインカムで聞くことができる。
「なるほどな。鬼兄弟が本気を出してもやられるな。あのはたけカカシとはな」
「アイツは、うちはサスケ」
「はたけカカシと言えばビンゴブックに乗るほどの忍でしたね。ナルト君。サスケとは?うちはということは」
「ああ。イタチの兄ちゃんの弟で俺のライバルだってばよ」
「ナルト君のライバル、ですか」
「ライバルね。俺から見ればお前のライバルとは思えんがな。さて、俺がカカシの実力を試す。お前達はそこでジックリと観察してな」
「「了解(だってばよ)」」
再不斬は背負った首切り包丁を手裏剣のように投げる。
「伏せろ!」
カカシが気付き伏せさせるように促す。少女が老人をむりやり伏せさせてサスケと少年も伏せる。首切り包丁は樹に刺さり再不斬は首切り包丁の上に降り立つ。
「へぇ、これはこれは桃地再不斬ではないですか」
「写輪眼のカカシと見受ける。爺をこっちに渡しな」
「お前達、卍の陣だ。タズナさんを守れ!再不斬は、俺がヤる。それがお前達のすべきことだ!」
「写輪眼か。拝ませてもらおうか」
(写輪眼だと!?)
「再不斬、まずは…俺と戦え!」
カカシは額宛てを上げて左目にある写輪眼を露にさせる。
「写輪眼だってば。イタチの兄ちゃんと同じ。でも、片目だけだってばよ」
「恐らくうちは一族の誰かの目を移植したのでしょう。うちは一族ではないようですし」
「始まったってばよ」
再不斬は首切り包丁を背負って湖の上に立つ。
「水遁・霧隠れの術!」
再不斬は得意の霧隠れの術を発動する。辺りが霧に包まれて濃くなる。カカシもチャクラを解放して殺気をみなぎるらせる。サスケはカカシの殺気が当てられて死にそうになっていた。
「サスケ、安心しろ。お前達は俺が守る。俺の仲間は、誰も殺させはしないよ」
「ククッ、殺させはしないか。それはどうかな?」
再不斬が姿を現した。場所は卍の陣の中央。背を狙われた状態。
「終わりだ」
カカシはいち速く気づいて動き行動する。カカシはサスケ達を押し出して再不斬にクナイを突き刺す。しかしその再不斬は偽物。水分身で造られたコピー。油断してるカカシの背後から再不斬が首切り包丁を振るう。
「ぅおらあっ!!」
カカシは胴体を横一閃。真っ二つになる。しかしカカシが水になる。
(水分身…コピーしたか)
「そこまでだ。終わりだ」
再不斬の背後からカカシがクナイを首筋に添える。周りはカカシが勝ったと思い込む。
「くく…なるほど、さすがはコピー忍者ってところか。しかし、水分身は霧隠れでは初歩だ。つまり」
「あめえんだよ」
(こいつも水分身!)
再不斬は首切り包丁をカカシの首目掛けて横凪ぎする。カカシはしゃがんで避ける。再不斬は首切り包丁を斜めに地面を突き刺して支えにしてカカシに後ろ回し蹴りで蹴っ飛ばす。カカシは湖に飛ばされ沈む。再不斬は首切り包丁を掴み走る。
(!マキビシ…!くだらねえ小細工だ)
(くっ…!なんだ?やけに水が重い?)
「かかったな。水牢の術!」
「しまっ!」
カカシは再不斬の水牢の術で捕らえられる。
(水中に逃げ込んだつもりが、大失態だ!)
「これでカカシは捕らえた。脱出不可能の牢獄だ。さて、ジジイを始末するか。水分身の術」
カカシを捕らえた再不斬は水分身を作り出してタズナ達に迫る。カカシは逃げろと叫ぶ。サクラと少年はタズナと共に逃げようと思うが身体が動かない。ただ一人、サスケだけは違った。