念ノート 番外編 〜アニメ〜
□機動戦士ガンダムSEXSEED
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少女はショウの手を振り払って奥へと向かう。ショウも少女の後を追う。向かった場所は格納庫。そこにあったのは。
「これは…もしかしてMS(モビルスーツ)!?なんで中立コロニーに!?」
「やはり…やはりそうだったのですか…!?お父様の裏切り者〜!!」
「おいバカ!デカイ声を!チッ!」
ショウは泣き叫ぶ少女を抱えて手摺から離れる。ショウは辺りを見渡してシェルターがある所へ。
「すまない!まだ空いているか?二人いるんだ!」
「すまない…!あと一人くらいしか…」
「なら、この女を頼む!」
「お、おい!お前!」
「俺は別の場所で。頼む!」
ショウは少女をシェルターに入れ込み別のシェルターを探しに走る。ショウは格納庫の下の階を見ると女性が肩を掠り撃たれた姿を見る。
「チッ!オォラァ!!」
「ぐっ!」
「き、君は…!?」
「その格好…ザフト軍かよ!なんで中立を襲ってんだ!」
「…民間人か…!」
「わけわからないぜ…!」(って、勢いよく啖呵をきったのはいいがよ。何となくだが察してきたぜ。このMSは多分連合の新兵器だな。それをこの中立で秘密裏に造っててそれがバレてこうなったってことかよ…!どうする…!どうするよ…!)
ショウは瞬時にこのような状況になった経緯を把握する。ザフト軍の赤服を着た少年、アスラン・ザラは蹴りを入れたショウに油断なくナイフを持って構える。互いに緊迫した状況。
(こいつ、ナチュラルなのか?隙が見当たらない。もしかしたらコーディネーターなのか?)
(さすがはザフト軍きってのエリートの赤服か。強いな。コーディネーターだからか。でもそれだけだ。そのナイフを振るってきたときが…!)
「伏せて!」
「チィッ!」
その均衡はショウの後ろにいた女性の発砲で崩れる。アスランは飛び下がって後退する。
「乗りなさい!早く!」
「…!わかった」
ショウは女性に言われるがまま一緒にMSのコクピットに乗り込む。しかしコクピットは一人乗り。とても狭くショウは端っこによるしかできない。
「そのままジッとしていて…!」
女性はそう言うとMSを起動させる。起動音が鳴り文字が表示される。ショウは文字の頭文字を読む。
「G、A、N、D、A、M…ガンダム…?」
MSが起動し目に光が灯り輝く。MSはゆっくりと脚を曲げて大地に着く。そしてゆっくりと起き上がる。格納庫は燃え上がり一体のMSが産声をあげるのであった。