NARUTO短編集
□うずまき夫婦とうちは夫婦のタイムスリップ
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*未来ナルトはうずまき、未来サスケはうちは、過去サクラは春野、過去ヒナタは日向とします。
第七班はうずまき夫婦とうちは夫婦を連れて火影室に移動している。まあ、その移動するまでに結構時間がかかったが。
「なあなあ!ホントに!ほんっとうに未来の俺なのかだってばよ!?」
「そうだってばよ。…なぁ、昔の俺ってこんなに喧しかったか?」
「ああ」
「昔のアンタってこんな感じよ」
「マジか!?」
「なあなあ!未来の俺!俺なら火影になってるのかってば?」
「そいつは、さすがに今は言えねえ」
「えーっ!?いいじゃんいいじゃん!教えてくれたっていいじゃん!」
「うるさい。ウスラトンカチ」
「ほんとよ!うるさくて喧しいのよナルト!」
「そ、そんな〜サクラちゃ〜ん」
ナルトはうずまきに喧しく迫ってくる。うずまきはのらりくらりとかわすが、ナルトはしつこく食い下がる。そんなナルトにサスケと春野が引き留める。ナルトは春野にはしょんぼりするが、サスケには食って掛かる。そんな3人の光景にうずまき夫婦とうちは夫婦は微笑む。そのそして知る。自分達は過去に来ているのだと。
「あ〜そろそろいいかな?早く報告すませたいから」
「あ、そうだったってばよ。おら、行くぞ」
「ちえ〜」
カカシが声をかけて出発を促す。ようやく出発した。これが約十分前の出来事である!そして現在、ようやく火影室前まで到着した。
「失礼します。火影様、第七班、少し報告したいことが」
「うむ…入れ」
火影室から聴いたことある声が聞こえてきてうずまき夫婦とうちは夫婦は身を強ばらせる。あまりにも懐かしい声。もう聴くこともない声。カカシが先頭にドアを開ける。次いで第七班、最後にうずまき夫婦とうちは夫婦が入る。その姿を見て表面上は出さないが内面ではかなり動揺する。三代目火影猿飛ヒルゼン…後に大蛇丸に殺されるうずまきにとって祖父と呼ぶべき人物。三代目も二組の夫婦を見て目を開かせる。
「!お主らは…」
「火影様」
「うむ…任務ご苦労じゃった。して、このもの達は?」
「はっ!任務を完了の帰途中に遭遇し、訳ありらしく連れてまいりました」
「なるほどのぅ。して…お主らは何者じゃ?」
「教えてやってもいいけどよ。隠れている暗部…5人か。外してくれねえか?あと、根の奴等もいるからそいつらもな」
「ああ、3人ほどいるな」
うずまきとうちはは暗部が隠れて聞いてるのに気付いていた。それも根の存在まで。それに驚いたのは三代目とカカシである。カカシは根の存在がいたことに、三代目は根の存在に気付いたことに。第七班は何のことだかさっぱりである。三代目が手をあげると暗部達はこの部屋の周りから去る。もちろん根の存在も。
「……これでよいかの?」
「…おう。ふぅ…全くじいちゃん、いくらなんでも5人は多いってばよ。俺でも3人だってばよ。それにちゃんと休暇をやらないとあとで言われるぞ」
「ほほっ…それは気を付けるかの。さて、改めて聞こうかの。お主達は何者なのかの?」
「じいちゃんなら気付いてるかも知れねえけどうずまきナルトだってばよ」
「ほっほっほっ…まさか本当にナルトとはの」
「んで…(チラッ)じいちゃん、俺の妻の」
「お久しぶりです。三代目様、うずまきヒナタです」
「「「「ええぇぇーー!?!?」」」」
「ほっほう。お主のその目…もしや」
「はい旧名は日向です」
「なんと…日向の娘と結婚とはの。そうか…しかしナルト、日向との結婚は大変じゃったろう」
「そうでもなかったってばよ。渋ってた人もいてたけど最終的には結婚できたからな」
「そうか。ヒナタよ」
「はい」
「ナルトとは幸せかの?」
「はい。とても、幸せです」
「俺もだってばよじいちゃん。ヒナタのおかげで俺は本当の愛情を手にいれたんだ」
「そうかそうか。よかったの。ナルト」
ヒナタがうずまきの奥さんだと知り第七班とカカシは驚愕し唖然となる。三代目はうずまき夫婦の幸せだと言う言葉を聞き、とても嬉しそうに微笑む。ナルトが家族を得たのだから。