砂漠の花
□番外編 月華の調
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葉「月華の一族について教えてくれ?なんでそんなことを……」
カ「いやね?君のお姉さんが歌っただけでナルトの九尾化が止まったからさ。一族に関係してるんじゃないかなぁって」
葉「……話していいと思う?」
睦「……まあ、いいんじゃないかな?」
葉「じゃあ、話しますけど……あんまり他言しないでくださいね?」
カ「了解」
葉「私たちの一族は豊穣の女神デーメーテールの血を引いていますの。それ故に、私たちは大地に実りをもたらすことを得意としていますわ。それが、どこまでも続く砂漠だろうと、何年も作物の実らない死地だろうと関係なくですわ」
睦「月華の一族は生まれながらに能力をもっている。それがどんな能力かは分かりませんけど。そして、その能力を使いこなすことを条件に、血継限界の月解眼が開眼します。月解眼は瞳術なんかは万華鏡写輪眼にひけをとりません」
葉「大昔に私たちの一族は尾獣たちの奉納品として捧げられたそうです。元来、争いを好まない者が多いので、月華は何の躊躇いもなく了承したそうです。尾獣たちと人柱力たちの心を癒すために、一族最初に奉納された人々は、歌と花……そして、心を奉納したそうです」
カ「心?」
睦「はい、心です。ハートです。愛情です。因みに姉はその事を知らずにただ我愛羅先生に花を渡してました」
葉「知った後に申しわけなさすぎて死にそうな顔してました」
カ「それ暴露していいの?本人いるけど」
葉「いいんですよ。これで我愛羅先生がお姉さまを苛めてくださればお姉さまはマゾに……コホン」
カ「今本音でかかったよね」
葉「ナンノコトデショウ」
カ「カタコト……」
葉「まあとにかく、人柱力の心を癒してあげるのが私達でしたの」
睦「僕たちが知ってるのはここまでです」
カ「つまりは奉納の歌で九尾化が止まったと」
葉「まあそうなるでしょうか」
カ「なるほどねぇ……」
葉「我愛羅先生、勘違いなさらないで欲しいのはお姉さまはそんなこと無くしても貴方を一途に思ってますわ。だって……ねぇ?」
睦「初恋ですからね……姉様の」
葉「お姉さまに我愛羅先生のどこが好きって聞いたら、まず綺麗な人だって思ったことと寂しそうだったから寄り添って甘やかしてあげたくなったって……」
睦「明らかに母性本能くすぐられてますよね」
葉「じゃあ、付き合いだして思ったことはって聞いたら」
睦「手が大きいとか、微笑んだ顔が綺麗すぎて死んじゃいそうとか、声が格好いいとか、優しいとか、強いとか……まあ、のろけばっかりだったね」
葉「抱き締めてもらったときに心臓の音が早いのに顔色は何一つ変えないからギャップがすごいとか……」
睦「落ち込んでたらすぐ気づいてくれるとか、頭撫でてもらうと嬉しいとか……」
葉「他にも聞きます?我愛羅先生」
我「も、もういい………」
葉「我愛羅先生真っ赤ですね!」
我「うるさい……」
後日我愛羅に暴露されたいたことが水無月の耳に入り、一日中部屋から出てこなかったとか……