砂漠の花

□番外編 青の調
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 この話は、砂の調べを閲覧後に読まれることを推奨します。





























 あの日から、ちょうど一年が過ぎた。


 我愛羅も水無月も、かなり成長し、少しずつ、少しずつ前へ進んでいた。

 最初のころは緊張しているときが多かったが、最近水無月は少しずつ慣れていった。

 それでも、どうしても緊張してしまったり、恥ずかしがってしまうときがあり、我愛羅を少し困らせてしまっていた。


 最も、我愛羅は困りもしなければ、怒ってすらいない。

 そう言った初心な所が、とても可愛らしく、とても愛おしく思っていた。

 我愛羅と水無月の関係は、両家族公認で、むしろお互いに歓迎されていた。

 それから毎日、少しでも会う時間を作っては、話をしたり、抱き締めあったり、キスをしたり……


 帰りは必ず、我愛羅が水無月を家まで送り届けていた。

 そこで、別れのキスをして、二人は別れるのだ。

 二人はとても満たされていた。

 そんな生活を一年ほど続けてきた。

 我愛羅の体格はもうすっかり男性のものだった。

 細身でありながらもしっかりと筋肉がついていて、身長も1年前よりもずっと伸びていた。

 元々、顔立ちが良いせいか、最近では隠れファンが増えているらしい。


 水無月は可愛らしかったが、この1年でしっとりと美しい少女になった。

 顔は童顔に近いが、微笑んだときや、悲しげな顔をしたときに、その可愛らしい顔とは裏腹に、艶めかしくなっていた。

 可愛らしい面影を残しながらも、大人の女性に少しずつ近づいている証拠だった。

 身長はあまり伸びなかったものの、体つきだけは、もうすっかり大人だった。

 特に胸は、たった1年で成長し続け、今ではかなりの巨乳となっていた。

 実のところ、それが彼女の最近の悩みの種だったりする。
 

 
 
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