スマブラ小説

□夢
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僕には、きっと死んじゃっても叶わないと思う夢がある。
ずっとずーっと、それは「夢」でしかないんだろうけど。


大好きなソニックと一緒に世界を冒険するんだ。
いっぱい走って、僕が追い付けるくらい早くなって。
僕が早くなったら、ソニックは言ってくれるんだ。
「早くなったな」
って。
言った後、可愛く笑って頭を撫でてくれるの。
すっごく優しくて、すっごく暖かい手で。
途中で綺麗な野原を見つけちゃったりしてさ。
二人でちょっと休憩も良いね。
僕が木の影で休んでたら、ポサッて頭に何かがかけられるの。
目を開けたら、ソニックが恥ずかしそうにはにかんでて、
僕の頭には綺麗な花冠が置いてあるんだ。
ソニックのお手製。皆すっごく羨ましがるんだろうなぁ。
僕がありがとうって言ったら、
「どういたしまして」
って笑うの。
僕も釣られて笑ったりしてさ。
お花達も嬉しそうに笑うと思うんだ。
暫くたったら、うとうとしだすんだ。
いっつも動いてばかりだから、ゆっくりのんびりすると眠くなるんだろうねきっと。
僕が
「眠い?」
って聞いたら、
閉じかけてた目を開いて、
「そんなこと無いさ」
って強がるの。
それがとっても可愛くて、僕はきっと胸がキュウ…ってするんだ。
そんな僕らを見て、お花達も微笑んでるんだろうね。
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