★BOOK2

□第2話
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探索部隊に手を出したアクマに耐え切れず、アレンは左手のイノセンスを解放し、単身レベル2へと向かっていく


「「!?」」


突如飛び込んできたアレンに結界の中に居る2人は驚く

それとは裏腹に、アクマはいとも簡単にアレンのイノセンスを掴むと凍りつきそうな程冷たい笑みを浮かべる


-にこ!-



「何、お前?」


-ゴッ-


「何よ?」


レベル2に足蹴にされたアレンは壁に激突し、一時的に姿が見えなくなったがまた直ぐにアクマに向かっていった

そんなアレンの様子を高台から見ていたマオと神田は……


「あの馬鹿」

『…進化したアクマ相手に考え無しで突っ込みやがって…』

「やっぱりそうか…。自我を持ってるところを見ると、レベル2ってとこか?」

『そんなとこだな。初期レベルより格段に強くなってる上、能力も未知数だ』

「人形は…あそこだな」

『あの結界も4つじゃ長くはもたない…早く保護した方がいいな』


今回の任務の目的であるイノセンスが宿る人形の位置を確認するとマオと神田は互いに自身のイノセンスに手をかける


「マオ、息のある探索部隊に結界の解除コード聞いて、人形確保しろ」

『解った。雑魚は任せるからな?』

「あぁ。…いくぞ、六幻!(抜刀!!イノセンス、発動!!!)」


-ばっ-


マオに指示を出すと、神田は自身のイノセンスである漆黒の刀、六幻の刀身を指で撫で上げてを解放すると高台から飛び出す


「六幻 災厄招来!界蟲 一幻!!」


六幻の切っ先から彼の剣気を具現化した蟲が現れ、次々とレベル1のアクマを貫いていった

神田がアクマを破壊し始めたのを確認し、マオは息のある探索部隊を探す為に飛び出すと、アレンと対峙していたレベル2が声をあげる


「あーっ!!?まだ2匹もいた!」


1人騒ぐレベル2はお構い無しに、マオは1人の探索部隊員に近付く


『(…居た!)おい!』

「き…来てくれたのか………エクソシス…ト」

『あぁ。結界装置の解除コード、教えてくれるか?…部隊(おまえたち)の死は、決して無駄にしない』

「は…゙Have a hope(ハブ ア ホープ)゙゙希望を…持て…゙だ!」
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