★BOOK2
□第2話
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目的地付近で列車を降りたマオ達は古代都市マテールを目指して駆ける中、資料に載っていた文章を思い出す…
-岩と乾燥の中で劣悪な生活をしていたマテールは「神に見離された地」と呼ばれていた
絶望に生きる民達は、それを忘れる為、人形を造ったのである
踊りを舞い、歌を奏でる快楽人形を
だが結局、人々は人形に飽き、外の世界へ移住
置いていかれた人形は、それでもなお、動き続けた
五百年経った現在(いま)でも……-
『その人形が、イノセンスを使って造られたのなら…』
「あぁ。ありえない話じゃない」
-ゾク-
『「「!!」」』
マテールに到着すると、身体中に纏わりつくピリピリとした嫌な感覚に襲われる
「(何だ、この冷たい感触は………?探索部隊の人達は…)」
「ちっ、トマの無線が通じなかったんで、急いでみたが…」
『…殺られたな…この状況じゃ、生存率は低い…』
「…………」
マオの言葉にアレンは焦りを見せる
「おい、お前。始まる前に言っとく。お前が敵に殺されそうになっても、任務遂行の邪魔だと判断したら俺は、お前を見殺しにするぜ!戦争に犠牲は当然だからな。変な仲間意識は持つなよ」
「嫌な言い方」
『2人共、無駄口はそこまで…こっからが本番だ、気ぃ抜く…』
-ドン-
『「「!」」』
マオの言葉を遮り、爆発音と共に遺跡を攻撃する2体のレベル1と、それに指示を出す1体のレベル2のアクマ
「どんどん撃ってー」
-ぐに-
「うぐ…」
指示を出しながら、虫の息の探索部隊の1人の頭を踏みつけるレベル2
「この人間め。装置ごと人形を結界に閉じ込めるなんて、考えたね。こりゃ時間かかりそうだ」
レベル1が攻撃する先にある結界
その中に居る2つの人影をを見ながら呟くレベル2
「イ"、イ"、イノゼンスはらお前らアクマになんか、渡ざない…っ」
-ぐっ-
「ギャアア!」
「ヒマ潰しにお前の頭で遊んでやる」
「やめろ!」
-ドン-