★BOOK2

□第5話
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『って言うわりには、普通に俺の事男だと思ってたじゃん?』

「誰だってそう思うわよ。服も言葉遣いも昔から男の子みたいだったし、当たり前みたいに神田とお風呂入ってたし」

『ガキの頃の話だろ?…って、顔真っ赤だけどナニを想像してるのかな、ノエルちゃん?』


教団内でも1,2を争う美形男子の神田(性格はアレだが…)と男性女性問わず人気のある見た目美男子のマオ

例え子どもの頃といえど一緒にお風呂に入っていたというリナリーの情報を聞いたノエルは顔を真っ赤にしてマオを凝視する


「…はっ!す、すいません!」

『ったく…変なことは全くないから、勘違いすんなよ?』

「で、ですよね!あははは…!(どうしよう…腐女子で未だにマオさんを男だと信じてる先輩達がいて、神田さんとマオさんでそういう類いの話をしてるなんて言えない…)」


エクソシストの中でも特に整った顔立ちをして、教団内の女性陣から絶大な人気を誇る神田、マオ、ラビ、最近ではアレンにもファンが付きそれぞれに派閥がつくほど人気のある4人

その中でも上位2人の神田とマオは、2人が幼馴染みという事実も相まって物好きな女性陣からは妄想の産物にされることもしばしば…

そんな事実を知っているだけにノエルはマオに申し訳なさを感じながらも、事実を隠すため苦笑するしかなかった


『…?まぁ、無駄話はここまで。ノエルとは今回初めて組むよな?』

「はい。改めて自己紹介させてください。ノエル・グランツ、16歳です。入団したばかりで任務も今回が初めてなのでお役に立てるかわかりませんが、精一杯頑張りますので、よろしくお願いします!」

「私と同い年なのね。よろしくね、ノエル」

『初任務か…じゃあ、アクマもまともに見たこと無いよな?』

「はい…」


マオの言葉に意気消沈し若干青い顔をするノエルにリナリーが大丈夫よ、と声を掛ける


「私達がちゃんと護るわ。だから、私かマオの側から離れちゃダメよ?」

『そだな。…でもな、リナリー。いざという時はお前がノエル連れて逃げろよ』

「いやよ!3年前、それで誰かさんが大怪我して帰ってきた事、忘れた訳じゃないでしょう?…今度は…今度は、私も最後まで一緒に戦うんだから!」
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