戦う!セバスチャン

□好き
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「さっきの話でどうやら勘違いをしているようだが。」

と、ハニーが話し出したので俺は黙って続きの言葉を促す。
「俺にしてみれば、好きか嫌いかと聞かれて嫌いと言うのはユーゼフ様くらいなものだ。」
…そこまでお向かいサンを嫌ってたのかハニー?
未だにハニーが何を言いたいのか分からなくてじっとハニーを見上げる。
ハニーの表情はどこか優しくすら見えた。

「デイビッド、お前の聞き方が悪かったんだよ。もっと自由な言葉を選べたら、ちゃんと言ったのに。」
「…例えば、どんな?」
俺は恐る恐る尋ねた。
ふっと見とれるくらい綺麗な笑顔を浮かべるハニーの顔が近づいてくる。
目を閉じる暇もなく唐突に、唇に柔らかいものが触れた。
「…っ、…。」
キスをされているのだとやっと気付く。
だけど何故今?
頭がぐちゃぐちゃで何の反応も出来ないでいるとハニーの舌が、入り込んできた。
「…んぅ…っ…。」

息が出来ない。
体がじんと痺れておかしくなりそうだ。
俺の、呼吸さえ貪るような激しいキス。
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