戦う!セバスチャン
□一万打企画
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「嫌だなあ。君のいる世界を滅ぼすはずないだろう?」
「…やっぱりオレをからかってるんですね!」
からかったつもりはないけれど、しばらくはこの嬉しい気持ちを隠せそうにない。
こんな気持ちは、君と出会うまで知らなかったんだよ。
ぷいっと顔を背けてしまったB君を抱きしめた。
最初は抵抗するように腕の中で身をよじっていたけれどすぐにそれは収まって、やがておずおずと背中に手が回されたのが分かった。
「…今年も来年もずっと一緒にいます、からっ。」
ああ本当に、君はなんて愛しい――…。
君のいる、この世界は美しい。
君に出会ってから明日が待ち遠しく感じられるように。
これからは新しい年を、希望を持って迎えることが出来るだろう。
END