戦う!セバスチャン

□一万打企画
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そんな事がふと浮かんだから聞いてみただけなんだけど。

コーヒーカップを受け取ってB君の顔を見てみると、何とも複雑な表情を浮かべている。
「…あなたが言うと冗談に聞こえません。」
向かいに座って怖すぎる、とか呟きながらコーヒーを口に運んでいる。
ああ、本当に君は可愛いよね。
「うん、至って真面目に言ってるよ。」
「なお悪いです!止めて下さいよ?!」
間髪容れずに返ってきたどこか必死な物言いに笑いは堪えられなかった。

大丈夫だよ。
愛しい君がこの世にいる限り、むしろ僕は世界を守りさえするだろう。

「もう…オレをからかって楽しいですか?」
どうやらご機嫌を損ねさせてしまったようだ。
君が可愛い反応ばかりするから悪いんだけどな。


「…ねえ。もし本当にやろうとしていたら、君はどうする?」
「…っ…。」
何か言い返して来そうだったけれど、僕が思ったより真剣に問いかけたから躊躇ってしまったのだろう。
しばらく考えるように視線が泳いでいたけどやがてしっかりと僕を見て言った。
「それでも、オレはあなたの傍にいますよ…。」

「…じゃあ、今晩は一緒にいてくれるかい?」
「世界を滅ぼさないなら良いですけどね。」
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