戦う!セバスチャン
□神は赦された
3ページ/4ページ
「お待ちどう…って何だ?人のことじっと見て。」
はっと気づいた時にはデイビッド君の姿を凝視していた。
「いや…別に。何でもないよ。」
「そうか?それなら良いけど。」
最近、気づけば君の姿ばかり追っている。
君の事ばかり、考えている。
この間までは確かにセバスチャンが僕の中を占めていたのに。
遥か昔から、彼の事しか見えなかったのに。
それなのになぜだろう。
今はデイビッド君の事を考える時間の方が多い気さえする。
彼への想いは永遠だった、はずなのに。
そのための罪も罰も喜んで受けるというのに。
…なぜ。
なぜだ?
いつからだ?
何かが変わってしまったのは。
初めて感じる、なんて焦燥感。
―ああ、神は新たな罰を僕に与えたのだろうか。
神は赦された
(それは決して罰ではなく)