戦う!セバスチャン

□神は赦された
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罪も罰も受け入れるからどうか君の傍にいさせてほしい。
せめて君を愛することだけは許しておくれ――。


「よう!お向かいサン、今朝は何飲む?」
いつからだろうか。
毎朝セバスチャンと二人の時間を過ごしたいがためのコーヒータイムだった。
それなのに相手はいつの間にか、デーデマン家にやって来たコックになっている。
「今日は紅茶をもらおうかな。」
「よしきた!」

笑顔で答える彼を見てると自然と自分にも笑みが浮かぶ。
…そう、相手が変わってしまったことに怒りも悲しみもないのだ。
それどころかデイビッド君と過ごす時間は穏やかで気に入ってさえいる。

だからこそ、問題。
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