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□バレンタイン
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■ユゼB

「日本では友達や上司にもチョコを渡すみたいですね。」
今日がバレンタインデーだという話題からそんな会話の流れになった。
B君はデイビー君に聞いたという情報を教えてくれたのだけど。
「元はバレンタイン司教が殉教した日なのに、不思議なイベントになってしまってますよね。」
「そうだねえ…。」
せっかくのバレンタインなのに、何もそんなにあっさりさっぱりしなくてもいいのに。
「僕もまさか死んだ日がそんなイベントデーにされるとは思っていなかったよ。」
「…えっ?!」
だからいたずら心が芽生えてとぼけてみると、案の定B君は目を丸くした。
くつくつと笑いがもれる。
「嫌だなあ。冗談だよ。」
「そういう際どい冗談は見極められないので止めて下さいよ…。」
「ごめんごめん。」
ただね、僕は君の驚いた顔を見るのが好きなんだ。
――だから今、この箱を差し出したら君は一体どんな顔をしてくれるだろう。



B君がこんな話題出してますが、ユーゼフ様が持ってるの多分チョコ(笑)なんて矛盾した話書いてるんだ私。
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