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□ハニービーン
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休憩室の扉を開けようとしたら、中から声が聞こえた。
「でいびっど。」
この声はセバスチャンだ。
あとはデイビッドさんが中にいるのか。
何だか入るタイミングを逃したので、申し訳ないと思いつつ中を覗いてみる。
「でいびっど…おまえは、おおきいおれがいいのか?ちいさいすがたはいやか?」
思いの外セバスチャンはシリアスな雰囲気だ。
最初は親鳥になつく雛という感じだったけど、今は違うんだって周りから見ればはっきりと分かる。
相変わらず分かってないのはデイビッドさんだけだろう。
だから自分のことでもないのにドキドキしながらデイビッドさんの返事を待つ。
「いきなりどうしたんだハニー?」
「いいからこたえろ。」
急かされて、デイビッドさんはにっこりと笑った。

「やだなあハニー。俺はハニーが好きなんだから、大きかろうが小さかろうが気にしないぞ?どっちもハニーなんだからどっちの姿も好きだぞう!」
…あ、なんか安心した。
セバスチャンもそうだったみたいで小さく息をついて。
それからよじよじと豆を取りに行った。
ん?何するつもりだろう…と見守っていたのも束の間。
セバスチャンは豆を食べて大きな姿になる。
そして…。
「ハ、ハニー?!」
デイビッドさんにキスをした。
「…小さい姿じゃ届かんからな。」
「ハニー!」

うわあ…。
オレは見てはいけないものを見た気がしてその場からそっと立ち去った。
そういえば最近、豆がなかなかつかないなと思っていたけど…執事の仕事と関係ないところでパクパク食べていたからなんだな。


まだ続く。
はにーびーんセバスチャンは本編のセバスチャンよりデレている私設定。
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