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□お題(略)
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「最近ユーゼフ様を見ると、動悸や息切れが起こるんですけど。」
目の前で、もう冷めてしまったコーヒーに視線を落としながらBくんは至極真面目に言った。
「以前みたいに怖いって思うことはなくなったんですけど気づけばユーゼフ様のこと考えてしまうんです。」
深刻な顔して相談に乗ってほしいと言ってきたときは、一体どんな重大な悩みかと心配したもんだが。
聞くうちに心配は全くの杞憂だと知った。
「Bくんよ…。」
「これは呪いか何かですか?!それともオレ、病気なんでしょうか?」
「うーん、まあ病気と言えばそうかもなあ。」
ベタすぎるけど、これは恋の病ってやつだ。
完全にお向かいサンに好意持ってるのに、今までのトラウマのせいかそれに気づかないんだもんなあ。

「二人で楽しそうに何の話だい?」
タイミングが良いのか悪いのか、多分故意にお向かいサンは二人だけの空間を邪魔をしに来た。
こんなにあからさまなのになあお向かいサンも。
「ただの惚気話だぞう。」
「ちょ、デイビッドさん!オレ惚気てなんかいません!」
全く!これっぽっちも!と本気で力説するBくんを見るとさすがにちょっとお向かいサンが可哀想にもなる。
「大変だなあ。」
「まあね。」
お向かいサンは苦笑しながらも、俺に向けるのとは違う声や眼差しでBくんに向かっていった。

Bくんが早く自分の気持ちに気づくと良いなと思わず願った。

間違いなく恋


ユゼBといいつつ、デイビッドばかり目立つとかね(何)
まあありきたりな感じですみません。
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