戦う!セバスチャン

□独占欲
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大人で、朗らかで優しくていつも笑顔で…。
デイビッドさんに対する印象ならいくらでも挙げられる。
けれどオレだけが見られる。
オレだけが知っているデイビッドさんがいる。
それがひどく嬉しいんだ。


これは夢だ、と頭の片隅で思う。
全くめちゃくちゃなもので、デイビッドさんの傍にユーゼフ様やA、大旦那様やセバスチャンまでもがべたっとくっついているのだから。
夢だって分かっているけど。
…それでも嫌なものは嫌だ。

ユメノナカデスラ独占シタイ。

『セバスチャン、もっと離れて下さいよ!』
夢の中でさえ誰かに渡したくはなくてオレは彼らに突進するのだった。


「…B君?」
デイビッドさんの声がする。
その人はベッドに眠るオレを組みひいている。
覗き込む瞳に映るのはオレだけで。
そう…こうやって、全てを独占していたいんだ。
……って、あれ?

「デ、デイビッドさん?こんな時間に何をして…?!」
デイビッドさんの首に腕を回しかけてようやくはっきりと目が覚めた。

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