story

□現れる姿
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団服を着ている玲子。


ファインダーのではなく、エクソシストの。


「え」




…エクソシスト……。



エクソシスト…?





エクソシストォォオオォッ?!







「…え?えぇっ?



…えぇええぇぇえぇっ!?!?




この上ない位に驚くラビ。


そのラビの驚き加減にさらに驚くファインダー。


二人の驚きように苦笑いが込み上がってきてしまう玲子。



『そんなに驚かなくても…ι』


「おまっ…、玲子!エクソシスト!?!?」



ラビは驚きの余りつい玲子に指を指してしまった。


玲子は自分を指しているラビの指をピシャリと叩いた。



『人に指を指さない!…驚いたからってそれは余りにも失礼だよ』


「すんません…。っじゃなくて!!」



あー!!もー!!!!


ラビは髪が抜けてしまいそうな勢いで頭をガシガシと掻いている。


「お前エクソシストだっての知らんかったし!!」


『…言ってなかったっけ?』


「言ってない!!!」


『そんなに叫ばないでよι実はね…』



玲子はかなり前から適合していた事をラビに話した。


ラビはさらに驚き、その驚きを通り越して怒り出した。



「何で早く言わなかったんさ!!」


『だって…っ!』



玲子は直ぐさま言い返そうとしたが、ふと我に帰りそれを止めてしまった。


言えるはずも無い。


夢に怯えていただなんて格好悪くて言えやしない。


コムイだったから話せたが、ラビに言うとなると気が引けてしまう。


言い止まった玲子をみて、話たくない事だ、と察しラビは玲子に謝った。



「ごめん。言い方がキツかったさ」


『ううん、言ってなかったあたしも悪かった』


「じゃあこれでチャラってことで」


ありがと、と笑うと玲子は何か思い出したかのように急に手を叩いた。


玲子の行動にラビはまったく予想が付かない。


「?どうしたんさ?」


『ん?ふふふ、新しい団服はどうかな〜と思って』


無邪気に笑ってラビに聞く玲子の可愛さときたら…。


思わず赤面してしまう。


「…ふ、普通じゃねぇ?」





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