story

□未完成な私
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アクマが移動するたび、その姿を追っている神田。


今はスイスからオーストリア、ハンガリー、、ルーマニア、ブルガリアと移っている。


アクマがこのように大移動するのはおかしく、その先に何かあるのではないかと神田はそう踏んだのだ。



「1体だけなら何とかなるんだがな…」



生憎、アクマは多数目撃されており、レベル2がいる可能性もあるらしい。


レベル1のアクマを従えて大移動するアクマ達。


彼等は一体何が目的で移動しているのだろうか。



神田はアクマを追って、ついにギリシャまで来てしまっていた。



「確か情報ではこの辺りでアクマが目撃されてたな」



神田は街の人々に聞き込みを開始した。














「なぁ〜じじぃ、オレらどこまで行くんさぁ?」


「やかましい小僧が。無駄口叩かずちゃっちゃと歩け」


「歩いてるさ。ちゃんとみろよな、このパンダじじ…」
「誰がパンだかー!!」



ラビが言い終わる前にブックマンは跳び蹴りを食らわした。


その蹴りはラビの頬にヒットし、見事に宙を回転して吹っ飛んで行った。



ラビとブックマンはシリアでの任務が終わり、帰還途中にアクマの噂を聞き付け、トルコに向かっていた。



「ってーなじじぃ!!何すん…ッ!?」


「漸く気付きおったか馬鹿弟子」


ラビとブックマンはただならぬ気配を感じ取っていた。






「三体…いや、五体か…?」


「どちらにせよ気配を隠せんような奴だ」


「んじゃ、さっさと終わらすか」



ラビはイノセンスを取り、発動させる。



「ってじじぃ!何呑気に茶ぁ飲んでんだ!!」



ブックマンばどこから取り出しのか、湯気の立つお茶を啜っていた。



「レベル1くらい一人で倒せんのか、この貧弱め」


「こんのくそじじぃぃいいぃぃっ!!見てろよ!?」



ラビは等身大ほどにに大きくしたイノセンスを構え、攻撃に入る。



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