story

□初任務
6ページ/10ページ





『はぁ、はぁっ、…疲…れた…』


玲子は自分の部屋まで全力疾走し、無事にたどり着いた。


本当に全力疾走してしまったので息切れが激しい。


玲子は早速着替えに取り掛かった。


だが、玲子はふと思い出した。


『…そういえば、こっちに来てからあたしの服って、これと忍装束しか持ってない……!?』


焦りだす玲子。


ファインダー服はあるが、その服は目立つため、任務には着て行けない。


かといって今のままでも出来ない。


『どうしよう。男物の服無い…、あ、そうだ!神田に借りれば…ッ!』


咄嗟に神田に借りればいい、という考えが浮かんだ。


だが、


『…って駄目じゃん。いくら神田が細身だからって…身長が違い過ぎる……』


玲子は部屋にある机に手をかけ、肩をがっくりと落とす。


一人ぶつぶつ言いながら下を向くと、大きめの紙袋が机の下に置いてあるのに気付いた。



『…?何だこれ?』


確かこんな紙袋は無かったはずなのだか、と玲子は自分の記憶を辿ってみた。


…やはり、心辺りは無い。


紙袋を手に取って見てみると、貼り紙がしてあり、何か書かれていた。


その貼り紙にはこう書かれていた。



"明日、玲子に任務の話しがあります。これに着替えて科学班に来て下さい。 リナリー"



と、書かれていた。




明日…?


という事はこの紙袋は昨日渡されていたのか?


さらに玲子は昨日の記憶を思い出す。





.
次へ
前へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ