story
□黒い世界へ
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「ちったー掃除して仕事してくださいよ!!」
「えー?僕何時も綺麗にしてるじゃん」
「何処がですか!?」
二人の言い争いは続く。
リーバーは、なかなか折れないコムイを見て諦めたのか目をモニターに戻した。コムイを折らせるようなんて考えだけ無駄なんですよ、リーバー君。
「まったく、あの人(室長)は…、………ッ!!??」
リーバーはモニターを見て何かを見つけたようだ。
「室長!室長!!」
「なんだいリーバー君。文句はもう聞きたくないんだけどー」
「違いますって!!これ見てくださいよ!!」
コムイはモニターに目をやるとそこには…
「…誰だいこの子は?」
「?どうしたの兄さん」
「駄目じゃないか、部外者入れちゃあ。何で落とさなかったの?」
「違いますって!突然ここに現れたんですよ!!」
「…突然?何も無いところから?」
「そうっす」
「まるで手品みたいにぱっと出て来たって言うのかい?」
「そうっす。あそこに何も無かったよな65?」
幽霊のような姿の65に確認を取るとその65もその問いに肯定した。
「そうじゃな、確かにあそこには何も無かったぞ?」
65がそういうと他の科学班も騒ぎ出した。
「な何だ!?いきなりモニターに…!?」
「何処から出て来たんだ!?」
「あそこには何も無かったよなぁ??」
「どうする…?」
モニターに写っていり人物を見て科学班一同戸惑いの色を隠せないでいる。気を失っているようで、人物は倒れている。
「どうするって言ってもねぇ…、じゃ門番君よろしくね〜」
コムイはその人物を門番に任せた。
〔あぁッ!?俺かよ!?!?〕
「仕方ないでしょー。君が頼りだ。任せたよ。」
〔どーなってもしらねぇからな!?〕
「チェックするだでけいいからさぁ、よろしくー。リナリーもう一杯コーヒーちょうだい」
ピコピコという足音を立てながらその場を離れていった。
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