story

□こんにちは、別世界
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玲子がこの世界に来て、三日経つ。教会に泊まりはじめて同じく三日経った。エリアーデとマリンは二人で買い物に行ったため、今教会にいるのは玲子と牧師の二人だけだった。とはいっても、牧師は仕事をしているため玲子は一人で過ごしているだけ。

こうやって落ち着いてみると、この町は穏やかで居心地が良い。玲子は、のんびりとした一人の空間を満喫していた。


『(それにしても、言葉が通じるのはこんなに便利だなんて思っても無かった)』


言葉に苦労しないのは、あの神が何とかしてくれているからだろう。勝手に変換されているのかは分からないが、英語は少し苦手なので助かった。
変に気を張らなくてすみ、リラックスできた。


『お金はないけど、話せるだけでも儲けもんだよね』


ふぅ、とため息をついた。





― 何をしてる、お前 ―





玲子のその至福の一時をまたヤツはブチ壊す。


『お前…!!どの面下げて…!!』



玲子は至福の一時を投げ出して、男に怒鳴り付けた。


― お前、一体何やってんだ? ―

『何って言われてもやる事分かんないから仕方ないじゃん!!』

― あ、そうだった。―

『そうだよ……てか!あたしの声聞こえるんじゃん!!あんたあの時シカトしたな!!!?』

― (やべ)それより… ―


男は玲子に話を持ち掛ける。玲子は怒るやら呆れるやらでため息が出た。


『で!?用件は何だ!!!』


米神に青筋を浮かばせて叫ぶ。男はその玲子の形相に怯んだ。だか今はそんな事は言ってられない。



―― 刻が来た ――



何の刻だ、と玲子が聞き返す前に男は玲子の意識を奪った。玲子が最後に見たのは、自分の部屋、色のあった世界がモノクロになり、視界が歪んだところだった。





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あとがき

こんにちは、八雲です。
はい、ちょいオリジナルが終了しました。
エリアーデ…出ちゃいました。このエリアーデはエリアーデであってエリアーデでは無いんです。ややこしいですね…。主人公ちゃんはまだDグレの世界に来た事に気付いてません。

次は、教団編かな?

次回もよろしくお願いします!
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