王者の日常
□今日も明日も
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朝晩は冷え込むとはいっても、昼間は大分暖かい。特に窓側の席なんてポカポカ…して……る…から………
「おい、相模。寝るな」
「……寝てない」
「寝ている」
「一種の意識障害っていうの」
「……そうか」
「ちょっと牛島くん。今、私のこと馬鹿にしたでしょ」
「……」
牛島の場合、無言はほぼ肯定。
「けっ、バレー馬鹿のくせに」
「悪いか?」
「いーえ、ちっとも」
「…授業に集中しろ」
「はいはい」
「おーい、そこ。牛島と相模!喋ってんなら、この問題前で解け」
「げっ」
「…はい」
数学なら、ある程度得意だからよかった。立ち上がることによって、幾分目も覚めた。一通り解いて見直していると、隣で解いていた牛島が静かに一言
「やはりお前に関わると、ろくなことがない。」
だそうです。