王者の日常
□記憶は山の上
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「おい 相模」
「獅音だー。これから部活?」
「おう、お前もか?」
「うん。そう言えば、獅音は何組?」
「4組。相模は?」
「3組だよ。牛島と山形が一緒」
「ああ…」
「何その遠い目」
「いや、若利が大変だなと思ってな」
「失礼だねー」
「ゴメンな」
こののんびりとした謝罪は、きっと適当に言った物だろう。それでも、変人だらけのバレー部の中では割とマシな部類に入る。
「今日さ、天童ロードワーク2倍だってよ」
「あー、、やっぱり?」
「集会のアレで監督が相当怒ったらしいな」
「アレね、半分は私のせいなんだよね 」
「そうなのか?じゃあ、お前も一緒に走るハメになるかもな」
「うわー それは勘弁」
「ハハハ」
けど結局、監督には私の事は伝わってなかったらしく無事に1日を終えることが出来た。