かにもかくにも撮るぜベイベ
□あなたのためのオートクチュール
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採寸を終えて、服をちゃんと着てから、帝統に入っていいよと声をかける。
その間、乱数さんはジュースやお菓子をテーブルに並べていた。
「ところで帝統、今日はどーしたの?」
乱数さんが、いちごミルク風味のチョコがかかったドーナツをかじりながら聞くと、帝統は頬張っていたクッキーを飲み込んだ。
そしてギャグ漫画もかくやとばかりのジャンピング土下座をした。
「軍資金尽きちまったから、お金貸してくださーい!」
「あはっ☆いいよー!」
「いいんですか」
目の前でいともたやすく行われた金銭の貸し借りに、爽やかなレモン味のマカロンを食べながらツッコミを入れる。
一二三さんが前にプレゼントしてくれた、ちょっとお高くて有名なお店のやつだ。食感がさっくりしてて、何度食べても美味しい。
「あ、そうだ!今から幻太郎も呼んで、4人で遊ぼうよ!」
「じゃあ丁半博打でもすっか?」
「あ、それ知ってる。時代劇でよくやってるやつだよね?台の下に人がいて、サイコロの目を変えてるアレ」
「棗、それ一対多でイカサマしてるやつな。本来いたらアウトなやつだぞ」
END