かにもかくにも撮るぜベイベ

□月見里 棗の日記帳
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○月✕日

一郎くん&二郎くんとは好きなアニメで意気投合し、三郎くんとはオセロやトレーディングカードゲームを通じて仲良くなった。

最近では山田家にお邪魔して、皆でボードゲームをしたり、ご飯を食べたり、アニメ鑑賞をしたりしている。

今日はクトゥルフ神話TRPGをやった。
ゆっくり実況プレイ動画を見るのも良いけど、生身の人間の声で展開していく方が、怖さが薄れると思う。

ゲームキーパーの三郎くんが、めちゃくちゃイキイキしてたのが可愛かった。
二郎くんがクリファン乱舞してたのと、謎解きの場面で一郎くんと私が活躍できたのが今回のハイライト。

次は『たった今考えたプロポーズの言葉を君に捧ぐよ。』っていうゲームをやりたいけど、恥ずかしがってた三郎くんをどう説得しようかなー。


○月*日

いい事ありそうな快晴の休日。
安全安心な寂雷先生の運転で、麻天狼の皆さんと私の4人は海釣りに行った。

色々あって、素の一二三さんとは、日常会話が成立するくらい仲良くなれた。
ボーイッシュで体型が隠れるような服装だと、一二三さんが気楽そうなので、私も安心だ。

元々スカートよりズボンの方を多く持ってたからな。ラフな格好、最高。あ、これ韻踏めた?

広大できらきら揺れる海は、いつ来ても心が解放されるような気持ちよさを感じた。

独歩さんが鮭をやっと釣り上げた瞬間。
寂雷先生がのんびり釣り糸を垂らしている様子。
一二三さんがピチピチ動く魚を持ってピースサインをしてる姿。魚が少しブレた。
皆リラックスしてるような良い表情で、写真に写ってたな。特に独歩さんが嬉しそうな顔してた。また撮りたい。


△月○日

シブヤでスナップ写真を撮ってたら、ピンク色の物体が写り込んでた。何かと思ったら、にっこにこ笑顔の乱数さんだった。

ファインダー越しにうろちょろしてるのが見えたので、途中から乱数さんを撮っていたら、公園で帝統が乱入してきた。
更に猫カフェの前を通りかかったら、幻太郎さんまでしれっと飛び入り参加。

その後はもう、中高生が撮るみたいな面白写真ばっかり撮った。例えば、遠近法使ったやつとか。ほんとに楽しかったから、消さずに取っておこうと思う。


△月△日

ヨコハマを歩いてたら、いつの間にか人気が少ない路地に来てしまった。
これはまずいと思って大通りに戻ろうとしたら、白い人影が目の前にあって、思わず叫んで逃げたら「何逃げてんだゴラァ」と追いかけられた。

おばけの正体は左馬刻さんだった。
追いつかれて捕まえられ、俵担ぎにされてあれよあれよという間に中華街に連れていかれた。あんまり迅速過ぎたから、何が起きたか分からなかった。

左馬刻さん曰く、筋ものの人が通るような道に私がいたので、ご飯にでも誘って連れ出そうと思ってたらしい。

私は餃子とか値段が比較的安いスープとかを頼んだけど、左馬刻さんは小籠包やフカヒレスープを注文した。私に選ばせた意味あったのかと思ったけど、料理は美味しかった。
ちなみに、解れたフカヒレは春雨に似ていた。


♢月○日

今日はCDジャケットと雑誌の表紙撮影をするため、再びオオサカにやって来た。

カーネルさんが紐なしダイブしたことで有名な道頓堀の、リバーウォーク等で撮影を無事に終えた後、白膠木さんにクリームソーダをご馳走するミッション達成。

ちなみにその日、「つちゅじもりさん」と噛んだのを天谷奴さんにからかわれたので、簓さんと盧笙さんのことは名前で呼ぶことにした。天谷奴さんは苗字呼びのままにする。

♢月×日

遺跡の写真を撮りに行ったら、調査に来ていたおじいちゃん先生と出会った。

大学で日本文学を教えているそうで、甘味処(あまみどころ)で一緒にあんみつを食べてる最中、おっとりとした口調でいろいろ話をしてくれた。

特に印象に残っているのは、萬歳(まんざい)の話だ。
萬歳は、新年の言祝(ことほ)ぎ(言葉を使って祝福すること)の話芸として、全国で盛んになり、今でいう漫才の元になったらしい。

太夫(たゆう)と才蔵の2人1組で行うのが基本と聞いて、コンビで活動するのは昔からなんだなと思った。

その影響か、鼓を打つ盧笙さんと、その音に合わせて舞を舞う簓さんのイメージが頭に浮かんだ。



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