戦国無謀

□出陣せよ!
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しばらくして茶会が始まった。
参加者は藤孝、秀吉、光秀の三人。それにそれぞれの従者三人ずつの計、12名であった。
「さあさ今日はよろしくお願いいたしまする。あの憎っくき久秀めを討ち果たすために気合を入れていきましょうや!」と秀吉がこの場を仕切ろうとする。が、この言葉を聞いた藤孝は「秀吉殿!!
これは遊びにいくための親睦を深める為に催した茶会やない!
俺に喧嘩を売っとるんかえ!?」と怒鳴りつけた。
そう言われたら秀吉も「申し訳ござらぬ。」と尻すぼみをするしかなかった。
光秀が2人を諭す。
「秀吉殿、戦の前で息巻いてるのは分かりますが藤孝殿のお気持ちをわかってください。
それに藤孝殿も、今日は茶会です。そのような大声を上げる場ではありません。」と母親のようなことを言われた。
そのような事を言われたら2人は互いに頭を下げるしかなかった。
そこにすかさず秀吉の従者として来ていた福島正則と竹中半兵衛が茶々を入れる。
「二人とも相当な慌てん坊だな。
まっ、喧嘩するほど仲が良い。という事でいいんじゃない。」と、
半兵衛が言ったかと思えば
「叔父貴もまだ武功を立てたくてしょうがないし、藤孝さんも相当気が立っているんだな。二人とも期待してるぜ。」と正則が二人を勇気付ける。
とそこに縁側から覗き見をしていたみきが我慢出来ずにやって来た。
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