I want to be a HERO

□体育祭ってかこくー
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さて、あんな事件があってから家に帰って、自宅に秒で情報が回ったそうですというのを聞きました。
さすがセコム。アルソックにはならないでね。

「大丈夫だよ庵さーん。無事だし怪我してないし」
「類お嬢!!学校で奇襲にあったと聴いて俺は心配で心配で…!!学校に乗り込むのを全力で止められました!!」
「(全力で止めてくれた人達、本当にありがとう)」

学校に来てもセキュリティで閉め出されるけどね。
あ、ダメだこの人ならセキュリティ突破可能だわ。

事件の話をするとどうも私の顔を知って誘拐というのはどこかに私が雄英に入ったと情報が漏れてしまったかららしい。
今回の犯人の話もしてないのに情報掴んでいてどうも裏の世界の話しが入っているではないか。
簡単に手に入る情報社会怖い。

「他のご姉妹にもあるかもしれないのですぐに護衛を向かわせたんですが、何も起こらず…頭にはしばらくそれを続けていろと言われてます」
「私はいらないからね」
「は?いけませんよ。何言ってるんですかお嬢。」
「ほ、ほら!うちの家の事とかまだ皆に話してないし!(あれ?態度が変わってませんか!?)」
「類お嬢には俺が着くと頭には言ってあるんで
送り迎えはしっかりさせて頂きます(ニッコリ」
「え、えあの…………はい…(真っ黒黒助…)」
あーNOと言えない私が悪いのだろうか。




臨時休校を挟んでの翌日。
朝は黒光りの車で登校した。目立つ目立つ。
お願い、目立つからやめて。

「帰りのお時間にまた校門で待ってますので。
では、いってらっしゃいませ 類お嬢様」

なんの公開処刑ですか?
お嬢様って何!?やめてよ!!!?
しかも庵さんいつもより輝いてませんか!?黒のジャケットがなおさらかっこよく見えるよ!
執事に転職いつしたの!?アレですか、SPじゃ飽き足らずSS(シークレットサービス)!?
どこぞの狐妖怪!?個人的にあくまでとか…自重自重。落ち着け私!!!

ニッコリ微笑んで見送る庵さんに苦笑いしかできない。
「…行ってきます」
心の中引きずって無愛想になっちゃったよ。
ツンデレはしませんよ。

生徒に何人かに見られたのは現実逃避に持ってこいな妄想だけどね。



「類ちゃん!!本当はお嬢様だったの!?」
教室に着けば大きな声で私に突進してくるお茶子ちゃんに朝見たであろう何人かに初耳な何人かがこちらに注目。
「ちがくってたまたまお兄さんが送ってくれて…」
「そういえばあのイケメン黒髪お兄さん誰?執事!?」
芦戸ちゃん妄想膨らまさないで!!
「お兄さんは家族の人で…」
「え何何!?四革んち金持ちなの!?」
やめて上鳴!!ちょっと黙って!!!
「全部違うってば!!変な想像膨らまさないで!!」
「朝から騒々しいぞ皆!!!」
とりあえずこの最悪な状況をなんとか適当に沈めてから思うのは、庵さん恨むだった。
あと一緒に沈めてくれた飯田くん本当にありがとう。感謝しかないわ。



そして朝HR。
席について扉がスッと開くとそこには

「お早う」

"相澤先生復帰早えええ!!!!"

包帯男な相澤先生のご登場にプロだというがフラフラなところを見るととても無事ではなさそうで心配だ。

「俺の安否はどうでも良い
何よりまだ戦いは終わってねぇ」

「戦い?」


まさか…またヴィランが襲撃…


「雄英体育祭が迫ってる!」

"クソ学校っぽいの来たあああ!!"

紛らわしいよ先生!!!!
てか敵に襲われたばっかで大丈夫なの学校!!?

「逆に開催することで雄英の危機管理体制が磐石だと示す…って考えらしい
警備は例年の五倍に強化するそうだ

何より雄英(ウチ)の体育祭は……最大のチャンス」

雄英の体育祭は日本のビックイベントの一つ、オリンピックと並ぶどころか日本に於いて今「かつてのオリンピック」に代わると言われているのが雄英体育祭。

現地に来て見る人もいればTV中継で見る人もいる知らない人はいないこの体育祭。

「当然 全国のトップヒーローも見ますのよ
スカウト目的でね!」

そう、私たちの最大のチャンスというのは卒業後の就職先のことで、プロ事務所・大手企業からのスカウトが来て、名のあるヒーロー事務所に入ったほうが経験値も話題性を高くすることができる。

「時間は有限
プロに見込まれればその場で将来が開けるわけだ。
年に一回…計三回だけのチャンス
ヒーロー志すなら絶対に外せないイベントだ!」

将来がかかったこの体育祭。
イマイチ実感がわかないのであった。

「将来かぁ…」

なんとも過酷である。



to be continued …


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