I want to be a HERO

□女子だからってキャピッなんてしないから
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「ヴィランンン!?バカだろ!?
ヒーローの学校に入り込んでくるなんてアホすぎるぞ!!」
「先生、侵入者用センサーは!」
「もちろんありますが…!」
「現れたのはここだけか学校全体か…
何にせよセンサーが反応しねぇなら、向こうにそういうことの出来る個性 ”ヤツ”がいるってことだな」


学校から離れた訓練場という隔離空間とさっき言ってたオールマイトのこと。
このカリキュラムにどの先生が担当するか知っててこの授業の時間に浸入、計画された襲撃。

「何らかの目的があって用意周到に画策された奇襲だ」

戦闘体制の相澤先生が指示をだし上鳴くんも個性を使えということ。
緊張感が走るここはある意味戦場だ。

「先生は!?一人でたたかうんですか!?」
顔が強張る。怖いと思わないわけがない。

相澤先生は階段を飛び降りて行ってしまった。
どんどん倒していく先生に思わず圧倒してしまう。
多数対一での戦闘はまさにヒーローだと思えた。

「すごい…」
「類くんも早く避難を!」

飯田くんに言われて急いで皆のところに走る出入り口目前で真っ黒な影が広がった。

「初めまして
我々は敵(ヴィラン)連合。僭越ながら…この度ヒーローの巣窟 雄英高校に入らせて頂いたのは

平和の象徴オールマイトに息絶えて頂きたいと思ってのことでして」

目的がオールマイトを殺すこと…!?
疑問が起こる。オールマイトを殺すだけか?
閉鎖空間な学校に浸入は確かにわかるが、逆にこの特殊学校に浸入はどんな妨害があろうとヒーローの巣窟は敵にとって部が悪いのではないか?

「私の役目はこれ」
すると敵が黒い霧のようなものを広げた。
爆豪くんと切島くんが前に出て攻撃を仕掛けた。

「その前に俺たちにやられることは考えてなかったか!?」
「危ない危ない……そう…生徒といえど優秀な金の卵」

13号が必死に2人に退くよう声をかけたと同時に


「散らして 殺す」


黒い霧の中に取り込まれてしまった。























「うわっあっつい!!!!!!」

気づけば火の中にいた。
落とされたと思ったがまさか火の中に落とすとは思わなかった。
火あぶりか!!!!

「四革さん!?」
見るとそこには尾白くんがいた。

「私達、火災ゾーンに飛ばされたみたいね」
「ワープでここに飛ばして皆のバラバラにするってこういうことか?」
「…違うみたい」
炎の中に敵の影が多くいるのが見える。

「本気で私たち殺しに来る」

敵に囲まれ、また辺りは炎にも囲まれている。
尾白くんが私の前に立った。
「四革さんは下がって!俺がこっちに引きつけるから!」

彼は守ってくれるらしい。
敵に向かって格闘している彼は確かにかっこいいと思うよ、助かるよ。
あれ?私の個性忘れてない??

「ひよっこのガキは大人しく捕まってればいいんだよ!」
「うっ!!」
後ろから勢いよく掴まれて私を羽交い締めにする大男の敵。
男は何か気づいたようにわたしの顔をみた。


「こいつか、四革の孫ってのは」
「!?」


私の家のことを知ってる?
まさかその関係とかも含まれてるの?
下手にこれは動けないかもしれないと思った時だった。


「怖いかよ?誰も待ってくれねー!
女だからって俺たちは容赦しねーんだよ!」




その言葉が私のスイッチを押した。

必死に呼ぶのが聞こえる尾白くんの声
耳元で聞こえる気持ち悪い敵の声
炎の燃えるゴウゴウとした音

集中が入った。
相手の腕を掴んで自分の身体を前かがみにし、相手の体重を利用して一気に前にひっくり返す。


「あ?今なんつった?」


ついでに蔓性の植物で手足を縛るようにし上から見下ろす。
彼はなんだか怯えた顔してる。
周りの敵、そして尾白くんまでもが驚いた顔してる。

「女だからってなめやがって」

ボソッとつぶやくとさらに足元のからヒッ!と聞こえた。
個性で水を豪雨のように降らして火災を止める。しっかり濡らしたから怒られるかな。
一気に敵が3人近づいてきたが軌道を利用して相手を潰す。
尾白くんに近づいて隣に立つ。
「尾白くん、私の後ろにいた方がいいかも」

にっこり笑って私は手を前にかざした。

「巻き込まない自信ないや」

後ろから聞こえるのは水を大量に作る音。
空気中の水蒸気と地下の水をまとめる、あとは近くの水難のところの水も。

「火災エリアから水難エリアにしてやんよ」

ドッと津波のように私達を避けて後ろから押し寄せる水が敵を襲っていく。また私が巻いた種から蔓が伸び敵を縛り動かなくしていく。



「私を襲ったこと後悔させてやる」



笑って隠した牙を光らせる。



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