I want to be a HERO
□大阪に行きたくなってきた
1ページ/1ページ
朝の登校時にTLの情報を見ながら歩いているとオールマイトがいろんなとこでヒーロー活動してると荒れている。
朝からとは、まさか通勤なう?
かっこ良すぎるよ平和の象徴!!!!
てか朝から物騒過ぎませんか!!?
世の中の現状を改めて把握できました。
あ、作文。
とか思ってると緑谷くんが歩いているのが見えて声をかけて一緒に学校に向かうことにした。
「おはよう!朝のオールマイト見た??」
「おはよう!!見たよ!!
もうかっこよすぎるよ!!オールマイト!!」
大興奮でお話しするところやっぱり緑谷くんはオールマイトファンだなぁと改めて思う。
うんうん、そんな素直な君は可愛いねぇなんて心の中でほっこりした。
「四革さんもオールマイトのファン?」
「私はかっこいいって思うくらいだねぇ」
「そうなんだ、他に憧れのヒーローとかいるの?」
「うーん、これっていった人がなかなか」
そうなんです。今までヒーローはかっこいいものという括りを自分の中で作っていたせいか、ファンになるくらい好きになるというヒーローがいなかったんです。
オールマイトはもちろんかっこいいと思うよ!
「てっきり四革さんは、相澤先生とかかなって思ってたよ」
「……え、なんで?」
「えっと!、
四革さんの言ってることとか行動とかなんか、相澤先生に似てるなぁって…実はイレイザーヘッドに憧れたのかなぁって…ぼ、僕のただの思い込みだから!」
少しアワアワして話す彼はまだ私に慣れてないんだろう、この前の帰りも私は彼に曖昧な返事しかしてないし。
クスッと笑うと彼はまたアワっとしている。
「な、何か変なこと言っちゃったよね!!ご、ごめん!」
「ふふっなんで謝るの?変なことなんて言ってないよー
そうか先生っぽのか私は」
「そ、そそそうじゃなくて!!」
彼をからかって反応を見るのが楽しい。
いい人だなぁと思いながら緑谷くんとの登校をするのだった。
PM 0:50
午後の授業開始のチャイムが鳴る。
「今日のヒーロー基礎学だが…俺とオールマイト、そしてもう一人の3人体制で見ることになった」
今日のヒーロー基礎学はRESCUE 人命救助訓練。
少し離れたところでの訓練ということで皆コスチュームに着替えてバスに乗ることになった。
バスの一番後ろに座って窓側を陣取る。
前を見ると4,5列前に百ちゃんとお茶子ちゃんが座っている。
ほとんどが前の方に座っていたのを見てとりあえずぼーっと外を見ることにした。
ふと誰かが横に座ったのを見ると障子くんがいた。
「隣いいか?」
「どうぞー」
彼は見た目に反してとても優しいとみた!(失礼)
体が大きいから広い席の方がいいのかなぁとか思う。
手がいっぱいだしね。
「いつも八百万といるが一緒じゃないんだな」
「私ここの窓側の方についつい来ちゃうんだ。
なんか皆急いで乗ってくれみたいな感じもしたからここ座っちゃった」
なんだかここが違う意味で居心地がいいかもしれない。
彼の大きさか、言葉の見えない包容力といえばいいのか、第一印象が怖そうだったのがなんだか今は優しい人になっている。
決してギャップ萌えなんてしてないんだからね!
なんだか彼とも仲良くできそうだと、前で頭の悪そうなお口の悪い会話をなんとなく耳にして障子くんと一緒にクスッと笑ってしまった。
「すっげーー!!USJかよ!!?」
目の前にはアトラクションか!という広大な広さと倒壊した建物、滝、岩などが目の前にあった。
「水難事故、土砂災害、火事…etc
あらゆる事故や災害を想定し、僕が作った演習場です。その名も…
(U)ウソの(S)災害や(J)事故ルーム!!」
"USJだった!!"
「スペースヒーロー 13号だ!
災害救助でめざましい活躍をしている紳士的なヒーロー!」
「わー私好きなの13号!」
宇宙服みたいなコスチュームを着ている13号先生。
彼自体がアトラクションのキャラクターになれる気がする。
建物自体が大阪にある大人向けアトラクション施設があれだから絶対いける。ほら、リアル体験型の火災のやつとか。ある意味内容被ってるよね。あー大阪行きたい。
「えー始める前にお小言を一つ二つ…三つ…四つ…」
"増える…"
「皆さんご存知だとは思いますが、僕の個性は"ブラックホール"
どんなものでも吸い込んでチリにしてしまいます。」
「その個性でどんな災害からも人を救い上げるんですよね」
緑谷くんやお茶子ちゃんの相槌するのをみて話を聞きなおす。
「しかし、簡単に人を殺せる力です。
皆の中にもそういう個性がいるでしょう」
「……」
一瞬ドキッとしてふと過去が振り返る。
「個人社会は個性の使用を資格制にし、厳しく規制することで一見成り立っているように見えます。
しかし、一歩間違えれば容易に人を殺せる"いきすぎた個性"を個々が持っていることを忘れないでください」
少し苦しくなる胸を手で抑えた。
個性の使い方…
「この授業では…心機一転!
人命の為に個性をどう活用するかを学んでいきましょう
君たちの力は人を傷つけるためにあるのではない
助けるためにあるのだと心得て帰って下さいな」
彼の話を聞いて胸のしこりが和らいだ。
これからの自分の個性の使い方を過去に囚われずに考えていけるような気がした。
素直にかっこいいと思える先生のお言葉に頑張ろうとこれからの授業に入ろうとした時だった。
黒い渦が…手が…
「…え?」
「一かたまりになってうごくな!!!」
相澤先生の大きな声が響きわたる。
黒い渦が大きくなりそこからどんどん人が出てくるでわないか。
皆戸惑い、何だと状況が掴めていない。
「動くな!!あれは、敵だ!!!!」
プロが何と戦っているのか
「先日頂いた教師側のカリキュラムではオールマイトがここにいるはずなのですが…」
「やはり先日のはクソ共の仕業だったか」
「どこだよ…せっかくこんなに大衆引きつれてきたのにさ…オールマイト…平和の象徴…いないなんて」
何と向き合っているのか
「子どもを殺せば来るのかな?」
それは、途方もない悪意
手が沢山の着いた不気味な人が言ったことに皆騒然する。
まさか、こんなことになるなんて。
to be continued…