I want to be a HERO

□訓練と実戦も穏便に。
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前回に引き続き戦闘服着ての戦闘訓練なんだけど、なんとそれが対人戦闘訓練でヒーローとヴィランに分かれて行う感じ。
初先生なオールマイトがカンペを見ながら説明しグループ分けももうすでに決まっていた。

グループは梅雨ちゃんと常闇くん
二人とも動物コンビでなんだか凄いなと思っていると梅雨ちゃんは水関係で何だかすぐに仲良くなれた。

最初のグループ緑谷君くんとお茶子ちゃんのヒーロー役と飯田くんと爆豪くんのヴィラン役。
モニターで見てるけど、なんだか爆豪くんは完全に緑谷くんに殺意まき散らして訓練どころじゃない。
私情はさみ過ぎて見てらんないけど緑谷くんもなんだかかなり私情はさんでる。
どんどん壮絶な戦いになっていき先生、もう止めないと緑谷くん死んじゃうって!!!!!
内心ひやひやしてるのは皆も同じ。
訓練でここまでしていいものか。

建物ぶっ壊しながらお茶子ちゃんが核を回収してヒーローチームの勝利。
でも皆に欠点があって勝ち負けの話じゃないと思う。
講評をする際に百ちゃんが言ってたことに同感である。
これが本当の戦闘だったら気は抜けない、私情を挟むな、周りを危険にさらすな。

良かった点を言えばやはり飯田くんの悪になりきってたとこ。
さすが真面目くん。
あのぐへへへへへ!≠ニってもお気に入りだよ





「さぁ私たちの番よ」

私たちのチームはヒーロー役
敵役に切島くんと瀬呂くん。


「どうやって攻める?」
「俺は影があれば攻撃できる」
「私は水中だったら無敵よ」

戦闘訓練において自分の立ち位置が見えた。
ここは自分が主にせめて二人に回収任せる。
二人に作戦を伝えると賛成してくれてそれぞれ位置についてくれた。
核がある部屋には敵2人がそろっててちょうどいい。
部屋に扉を開けたまま入るとセロハンテープだらけの部屋には中心に核。

切島くんが攻撃してきたのを見ると相手の軌道を見てよけてセロハンテープをよける。
そして種をまく。

「攻撃してこないのかよ?」

「今したよ」

巻いた種から蔦を成長さて切島くんを縛る。
そしてこのセロハンテープの部屋と瀬呂くんを接近防止で水を出現させ自分の胸の高さまで嵩を増す。

「梅雨ちゃん!常闇くん!」

「うお!!どっから水が!!?」



部屋に入ってきた二人がドアを閉め、常闇くんが瀬呂くんを梅雨ちゃんが泳いで核回収。

できた瞬間に水を失くして私たちの勝ち。

「常闇くん、梅雨ちゃんありがとう!!」
「類ちゃんの作戦のおかげよ」
「四革がそれぞれの役割を考えたおかげだ」

講評もなかなかのものだった。
オールマイトにも褒められて初めての戦闘訓練は上々である。
おかげで切島くんと瀬呂くんとも仲良くなれた。
「容赦ねぇな!!!」
「それは部屋氷漬けにした轟君もでしょ?」
「これが実戦だったらどうすんのよ」
「そんで四革はこの弦解いてくれ!!!」
「ごめんごめん」

もそもそしている切島くんの蔦を解いてあげるとそれを見た峰田の「触手エロい」「自分に巻きつけたり…」などの発言が聞こえたが総無視してやった。



帰りにたまたま保健室帰りの緑谷くんにあった。
右腕は首から固定されていて片腕は包帯で巻かれていた。

「緑谷くん!腕大丈夫??」
「四革さん!うん、体力が少ないからこんな感じで治してもらったんだ」
すこしやっちゃったなって感じで話していたがなんだかまた個性の方にもわけがあるように見える。

「今日の訓練見て、あんだけぶつかって爆豪くん怒り狂ってて事情知らない私が言っていいかわかんないけど、あんま無理しない方がいいって言いたい。緑谷くんなりに答え出してうまく個性、使えるようになれたらいいね」

私も人のこと言えないけどさ!というと緑谷くんはまっすぐ私を見ていた。

「…さっきかっちゃんにちゃんと話してきたんだ。騙してなんかないって、理解してほしいって。
まだ四革さんや皆には言えないけど、ちゃんと話せる時が来たら話したい。」

真剣にまっすぐな目。彼がヒーローになったら凄くかっこいいんだろうなと。

「あと、四革さんはちゃんと個性使えてるよ!!訓練の時凄かったよ!!」

凄い勢いで話しかけてくる彼の目はとても眩しくて純粋で。

「…まだまだなんだよ私は。」

ニコッと笑いながら言うと彼は首をかしげていて、そこでまた明日ねと手を振り背を向ける。

「…使い方間違えるだけで人の命奪えるんだからさ」
震える左手をギュッと握り幼い頃にした私にとって最悪な出来事を思い出さないように携帯を取り出し

「あ、もしもし?庵さん?
え、今?下校中…迎え来なくていいよ」


安心感を耳から身体へ入れ込む。



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