I want to be a HERO

□第一印象は結局見た目
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結局、個性把握テストの罰ゲーム、もとい除籍処分はウソだった。


「君らの最大限を引き出す 合理的虚偽」


ざけんなよクソ教師!!!!!


喉元まで来た言葉を飲み込んだのは昨日のこと。
あの先生、かっこいいのに性格に難ありだ。
あーもったいない。

あ、昨日なんだかんだ言って中の上位の順位でした。
祖父にしごかれてますから。


学校の支度をしていると祖父の右腕 庵さん(30)に呼び止められた。
「類お嬢、車を用意しました」

「え、いらないよ…?」

小さい頃からお世話になってる庵さんは私達姉妹にも良くしてくれるが、大きくなるにつれて過保護な部分がさらに増えた気がする。
特にNOとなかなか言えない、よく懐いていた私に対して。
いつも人を上手く使う妹は今日は車登校しなかったらしい。

「車登校は恥ずかしいからいいよー」

「ですが、お嬢に何かあったらと思うと」

「これからヒーローになるのに自分で対処出来ないでどーするんですか」

「お嬢…!!!成長なされて…!!」

はい、朝からイケメンごちそーさまです。
スルースキルを発動しながら通り過ぎ学校へ登校した。





学校に着いて教室へ。
飯田くんはもう着いていて挨拶すると返ってきた。
自分の席に着きカバンを置くと机の横にキリッとした女の子が立っていた。

「体力テストで一位の…八百万さん」

「初めまして、八百万 百です。
四革さんは体力テスト女子の中で2位ですね」

「まだまだですよ。あ、敬語なしでいいですよ」

「…私のは癖で、四革さんこそ敬語なしでいいです」

この子、キツそうだけどとっても優しい子なんだ。

「わかった、よろしくね百ちゃん
私のこと類って呼んで!」

「わかりましたわ、よろしく、類さん」

なんだか雰囲気でわかるのだ。
この子も女の子の友達できるか不安だったのかな、私と同じだったらいいなぁと密かに思うのであった。



午前中は必修科目・英語などの普通授業を行う。
ヒーローになるにも頭も必要になってくる。

そしてお昼休み!

大食堂でクックヒーロー ランチラッシュによる安価で一流料理が頂けるのだ!

でも私は母が作ったお弁当を頂く!っと机に広げようとした時、

「類さん、一緒にお昼頂きません?」

「うん!食べる!」

笑顔いっぱいで返事をしたら少し笑った百ちゃん。
百ちゃんとお昼食べれることになってすっごく嬉しかったです(作文)



そして午後は
ヒーロー基礎学!


「わーたーしーがー!!
普通にドアから来た!!!」


ヒーロー基礎学の先生をしてくれる皆の憧れオールマイト!
本当に先生やってたと今でも信じらんないや。
いやー筋肉たまりませんね←

なんでも今日は初日にかかわらず戦闘訓練をするらしい。

「そしてそいつに伴って…こちら!!!
入学前に送ってもらった個性届と要望に沿ってあつらえた…戦闘服!!!」

これなんか皆いろんなの進めてきたなぁ

コスチュームを学校専属のサポート会社さんが用意してくれるシステムがあり、要望とか添付して便利で最新鋭のコスチュームが手に入るのだが、


“お嬢こんなのどうですか”←制服
“これ似合うと思うんですよ”←メイド服
と色々見せられ(全て却下しました)自分でもあーだこーだなやんだ末のカンフー服に近い服装になってしまった。
動きやすくしたかったかつ可愛いのがいいよね。


やはり格好から入るってのもの大切な事らしい。

そして着替えてグラウンドに向かった。


「百ちゃん、派手だねぇ」
爆発してますね。特に前あたり。

「類さんも素敵な戦闘服ですわ。カンフーを?」
「実は合気道をね」

私も胸元開いたり体に沿った服だから同じかねと思っていると、お茶子ちゃんはヒーローらしいヒーロースーツでパツパツスーツになっちゃったと照れていて可愛い。
かっこいいよと褒めるとなお照れた。可愛い。
「類ちゃんもかっこいい!」

あんたが一番可愛い。

緑谷くんや飯田くんのも見るとかなり凝っていて皆素敵だなと思う。
緑谷くんは母からだと話してくれてなお素敵だと思った。


しかし、近くで峰田がヒーロー科最高とかこちらをみて、絶対に胸の方を見ているのがわかるのでいつ目潰し食らわすかと無視しながら考えるのであった。


to be continued…




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