進撃の暇なき連鎖兄弟

□襲撃
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リリア「いっくん!みっちー!よっちゃん!」

ゴロ兄弟の顔ぶれに歓喜した。


その後ろから、早歩きで青兄と、カー君がやって来た。


緑「にいちゃん!!」

みろりんが普段の愛らしい子に戻る。
何故かホッとした。


青兄「やっぱり、少し遅れたな。これ全部お前が殺ったのか!!?」


緑「ごめん。にいちゃん!ぼく、恐かったから…」


涙目になるみろりんの頭をポンポンと撫でる。

青兄はリリアの方に視線をずらした。


その端麗な瞳に、一瞬時が止まったように感じたが。

青「もう二度と、俺達から離れるな!命令だ。」

青兄の言葉が痛かった。


リリア「はい……………………。」


どうしようもなく、反省してしまう。


青兄はリリアに近寄ってくると、頭をポンポンと撫でた。


青兄「分かればいい…………。恐い思いさせたな。」

青兄の優しい言葉に、それまでに募らせていた緊張感がほどける。

本当は、やっぱり優しいんだ。
心で呟いた。



ゴロさんのチームが、面を揃える光景に、黒は、激しく動揺していた。

黒「かっ………………構えろ!!!」

一人の黒の発声で、全ての銃口がゴロたちに集中した。


みつお「いいねぇ!この緊張感!久々だぜ!」


よつお「ケッ!金にならないぶん、好き勝手やらしてもらうぜ。」

みつおとよつおは両腰についた不可思議な装置から噴射させたヒモで、可憐に宙に飛び上がった。


黒の銃声が一気に始まる――――――――。


カー君から謎の装置を渡されたみろりんは、あたふたしながらも素早く装置を装着した。

カー君はみろりんの装着を確認すると、リリアに視線を移す。

赤「リリア!俺の背中から、絶対離れるな!」

リリアは、何度も首を縦に振った。


こちらへ敵の銃口が向かったと同時に、宙に飛び上がった。

カー君から軽々と抱えられながら、リリアは宙から敵を見下ろした。

リリア「うわわわ!!」


気づいたら、天井が間近。


カー君「立体起動装置も銃弾相手じゃ、限界があるんだ。あまり、ワタワタしないでね。」

立体起動装置!
この箱のことか!!

頭で理解しようとする余裕もなく、次々と乱れるように銃弾が飛んでくる。

カー君は必死にリリアを抱えながら、銃弾を避けた。

それを援護するように青兄と、みろりんが、カー君の盾になり応戦。

その外側で、みっちー、よつおが派手に銃を乱射しまくり暴れている。


敵が怯んだのを見計らい、立体起動で敵の背後に回り込んだゴロと金ちゃん。
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