book
□strongly
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情事後、体力を消耗をしきったのか目が覚めたら既に夜が明けていた。
なまえが目を覚ますなり酷いことをしてしまったと謝り倒す兵士長らしからぬ姿に大慌て。
仕向けたのは自分で望んだのも自分。だから悪いとすればリヴァイではなく自分だと主張するもそういう問題ではないと納得してはもらえず。だが慌てる一方でやはり愛されている事を実感し、失礼ながらも名前一つで気持ちを爆発させるリヴァイが可愛くてて愛しくてたまらなかった。
遠慮がちにリヴァイのたくましい背に腕を回し胸に擦り寄る。そしてありのままの想いを伝える。
リヴァイは心から自分を愛し、大切にしてくれている。これほど幸せな事はない。だからこそ自分も同じものを返したいのだと。
「だから兵長、お願いです。そうして下さることがわたしの幸せなんです」
「・・・」
胸板に押し付けられるようにして抱きしめられ耳元で囁くようにして紡がれたありがとう、愛してる、そんな言葉にまた幸せで満ちていく。
「わたしも大好きです、兵長」
この幸せがいつまでも続きもすように。そんな事を祈りながら贈られた甘いキスを堪能すべく目を閉じた。
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(兵長、もうすぐ朝礼の時間です、そろそろ着がえないと・・・)
(・・・)
(兵長?)
(もう終わりか?)
(え?)
(名前)
(え、え?)
(・・・)
(う・・・)
(・・・)
(・・・リヴァイ、さん・・・)
(・・・)
(え、あ、あの、兵長・・・)
(兵長?)
(あ、いえ、リヴァイ、さん・・・)
(なんだ?)
(あの、その、おなかに、硬い、ものが・・・)
(ああ、お前が悪い)
(え!?そん・・・きゃあ!)
(遠慮はしなくていいんだったよな?)
(〜〜っ!!)
この日リヴァイさんは職権乱用でヒロインちゃんを休日にして甲斐甲斐しくお世話を焼きます。
入れ知恵をしたハンジさんにはお礼にとびきりの蹴りとお酒の一つでも差し上げるのではないのでしょうか。
名前を呼ばれてぷっつんする思春期の少年のようなリヴァイさん。にやにやしながら書いていました 笑
しかし読み返すといろいろとしっちゃかめっちゃか・・・精進します!