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□フレーバー
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黄金色に目を奪われた。



「なんだ。その頭は」


「あ、兵長。それが壊れてしまいまして…」


何が。そう問えば差し出された金具の割れたバレッタ。それはなまえが愛用しているものだった。


「残念ね、あなたそれすごく気に入ってたのに」


「うん、でも年季入ってたし仕方ないよ」


「…」


なまえが髪を下ろしている所を見るのは初めてだった。
胸下まで伸びた髪は一本一本が艶やかで、風が吹き抜ける度にやわらかそうなそれが波打ち陽の光に反射しきらりと光る。その光景から目が離せない。

触れてみたい。



「にしてもなまえさんて髪長かったんですね。すげー綺麗。わ、柔らけぇ!サラサラ!」


「そうかな?」


「…」


俺の気持ちを代弁するかのような言葉、そして遠慮会釈なくなまえの髪に触れるクソガキ…エレンが羨ましかった。



「うっとうしい。訓練の邪魔になるだろう。今すぐ何とかしろ」


「は、はい、えっと・・・何か変わりになるもの・・・」



変わりに出た言葉は
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