book
□strongly
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リヴァイからの告白で恋仲になって半年。
そういった仲になって知ったリヴァイの新たな一面や時折見せる柔らかな表情。知れば知るほど今以上に好きになっていく。
お互い兵士であるから普通の恋人のようにはいかないが、喧嘩をする事もなくこれ以上ないくらいに愛されている自覚もあり幸せな日々を過ごしていた。
だがそんななまえにも一つだけ悩みがあった。
「可愛いーー!!なまえ可愛い!!くっそ可愛い!!」
「うぅ…か、からかわないでください・・・」
「からかってなんかないよ!あーもう可愛いよなまえー!!」
ハンジからの激しい抱擁に顔を真っ赤にしながらなまえが抗議する。
真っ赤になっているのは勿論抱擁を受けたからではなく自身が語った悩みによるもの。
その悩みとはリヴァイとの夜の営みについてだった。
その内容とはリヴァイが優しすぎるという事。
嫌がる事も怖がらせる事も絶対にしない。
自分を見つめる目、肌に触れる手、舌、まるで壊れ物を扱うかのようにたっぷりと時間をかけて愛されていく。
正に女冥利に尽きる。それを何故悩むのかといえば負担をかけまいと全てを自分優先するが故にリヴァイが満足していないのではないという思いがあったから。
決して不満がある訳ではないし加虐を望んでいるわけではない。贅沢悩みといえばそうかもしれない。だが愛する人との行為で自分だけがが満足するのは嫌だという純粋な乙女心なのだ。
自ら求めれば済む事なのかもしれない。だが元々なまえは奥手であり男性経験もリヴァイが始めて。誘い文句など知らなければそんな勇気もない。
恥を忍んで相談したのにとなまえは穴があったら入りたい、今なら巨人に食べられてもかまわない、そんな気分だった。
「でもさ、リヴァイはそうやって貴女を抱く事が幸せなんだと思うよ?」
ひとしきりなまえを堪能したハンジが諭すように言う。
言うつもりも必要もないがリヴァイの女性関係はなまえに出会うまでは褒められたものではなかった。
来る者拒まず去るもの追わず。特定の相手を持った事など記憶の中にはない。女をただの性欲処理の道具といわんばかりの振る舞いで泣かせた女は数知れず。
そんな彼に心の底から愛する相手が現れたのは嬉しかったし、初めてできた特別な人を大切にしたいという気持ちがよく伝わってくる。
「だからなまえが気を使う必要なんかないって!されるがままに愛されちゃってなよ。ね?」
「ううう・・・でも・・・」
しかしなまえ納得はできないようで縋るような瞳で見上げてくる。普段はとても素直なのに、とハンジは苦笑いしながらもそんな健気な彼女を愛おしく思った。
「よしわかった!じゃあなまえ、いい方法を教えてあげよう!」
「え!?」
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