ロリポップメラゾーマ

□07.運命の振り子と悪夢の始まり
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なんだか悪い夢を見た気がするな。
確か兄貴に追いかけられて殺されかけた夢。
飲みすぎたか?

目を覚ましたオレは異様な感覚に気づく。
重い。
目を開けるとユウコが腹の上に乗っていた。
新手のプレイに違いない。寝よう。

「あぁ、寝ちゃった。
うなされてたから起こしたのに。」

「今から二度寝するか、一緒に。
ユウコの寝顔を見ながら寝れるなんて・・・・・・」

「マルチェロさ〜ん!!
ククールめっちゃ元気!!」

無視。
ゼシカのときもそうだったな。
何かとアプローチして最後は流されていた。
でもユウはすでに流している。
このパーティーオレに優しくないぜ。
愛には障害が付き物だからな。

「ククール、おはよう。
ガタラのブタまん食べよう。」

クロノスは安定して冷たいのか優しいのか。
とりあえず天然だよな。
だからかわいいんだ。扱いづらくても。

「オレが起きるの最後か。
カジノで遊びすぎたかな」

「コイン増えた〜?」

「ユウまずはオレの上から降りてから。
もしかして・・・・・・抱き締められ・・・・・・

あぁ、確か最後の賭けで負けたような」

ユウの冷たい目に負けたオレは素直を答えた。
無言の圧力は兄貴だけにしてくれ。
まあかわいいからアリ。
兄貴にされたら泣きわめくか、拷問に覚悟を決める。

とりあえず布団から出て行動を開始する。
兄貴に包丁を投げられる覚悟をしてから。

「兄貴、おはよ〜
今日の予定は?」

「ジュレット付近で釣りだ」

「タコメッタとか?」

それは釣りじゃなくてモンスター。
食えるかもしれないが。
それにしてもあの夢、怖かったな。

血にまみれた兄貴に追いかけられて、
童話のトランプの兵に追いかけられて・・・・・・
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