ロリポップメラゾーマ

□06.お家が一番!!
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足音が響く。
私はうみなりの杖を構えた。

あまり強い武器ではないがないよりマシだろう。
いざとなればメラゾーマとマヒャドデスにより始末するだけだ。
最低、眠るユウコは守らなければならない。
玄関で鋭い目を向けて立つ。

玄関が開いて、私はメラミを威嚇に放った。
それを斧がガードしてみせた。
やり手だ、と認識した私はメラガイアーに切り替えようとした。

「クロノス、私だ」

相手は武器を探しに出掛けたマルチェロだった。
悪いことをした気がするが、まあいいだろう。
掠り傷ほども当たっていない。
完全ガードだったようだ。
なぜか悔しい気がする。

「ユウコは寝たか。」

「ぐっすりな。疲れたらしいぞ。
で、武器は?」

マルチェロは背中に斧を担ぎながら、手に入れた武器を漁る。
絶対値引きしてきただろう。
マルチェロが値引きを始めたら観客が出るレベルだからな。

「ユウコは扇でよいな」

「ハッスルダンスしかやらせない気か?
ククールのベホマラーで大丈夫だろうに。
それとも、花ふぶきか?」

ハッスルダンスと言われるとゼシカしかわからない。
なぜか彼女は自分のダンスで回復していた。
ナルシストだからだろうか。
そうじゃない気がするんだ。

「で、あの小娘は何か話したか。」

「まだ疑うのか?いいだろ、いい加減に。
そう言えば、生みの親の話をしていたな。
生みの親を知らないらしいって話。」

「同情を誘う気か」

「なぜそうなる。」

少しは信じた方がマルチェロはいい気がする。
そんなこいつが、何やらうまそうな匂いをさせていることに気づいた。
何を買ったのだろうか。

「それは?」

「ガタラの・・・・・・ブタまんだが、食いたいか?」

「朝御飯な。
ククールいないから今から夜食はつまらんし。」

「・・・・・・」

なぜかマルチェロが不満そうな顔をするが、きにしないでおこう。
食べ物は多数と食べた方が楽しいじゃないか。

「我々も寝よう。
明日は釣りでもして食品集めだもん」

「そうだな。さっさと寝てしまうか。」

マルチェロは手に入れた武器を部屋の片隅においた。


こうして私達四人はこの世界で冒険を始めた。
そして大規模な争いに巻き込まれることになる。
アストルティアとレンダーシア、私達の世界をめぐる大規模な争いに・・・・・・
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