ロリポップメラゾーマ

□02.腐女子ですが何か?
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宿屋、オレとしては寝床さえあればいいんだが。
ベッドでユウコが遊び始めるから!!
略してユウでいいか。

嫌な宿屋ではない。
国の雰囲気が出たいい宿屋だと思う。
ただオレとしてはこの地と共にある、みたいな国はパスだな。

宿屋の人が部屋に入ってきた。
相部屋を要望してきた。
まあいいや。ベッドなら足りるし、いざとなればユウと寝るから。

「宿屋代が高いとは思わんか?
野宿でもした方がマシだ」

「私を付き合わせるのか?
まずは相部屋の方に挨拶・・・・・・
挨拶より先に説教がいるようだ」

あれは、見慣れた二人がいる。
M字ハゲに珍しく男装していないクロノスだ。
ユウは未だにベッドで遊んでいる。

クロノスは訳がありマイエラ修道院で男として暮らしていた。
オレとエイト達と旅に出て、すべてを終えてからマルチェロに会いに行ったんだ。
イロイロ遭って大変だったが、今じゃこの二人良い仲なんだぜ。
マルチェロは毎日のようにプロポーズしに行くし。

・・・・・・あの、お二人とも?
なぜオレに武器を向けてるんですか?

「貴様、少女を宿屋に連れ込んで何をしている!!」

「見損なったぞ、ククール!!」

「・・・・・・!?」

なんかヤバイ誤解されている?
まずこの世界になんでいるか聞きましょうよ。

「少女に何をする気だったか言えるかな、ククールよ」

「大丈夫かい。お姉さんのもとへおいで」

クロノス、ユウに何してるんですか!?
誤解だと言えよ、ユウ!!
助けてください、兄貴の威圧が怖すぎます。
威圧だから怖いのか。

「兄貴・・・ご、誤解だよ。
あの子、同じ異世界から来たらしいから一緒にいるんだけど」

ユウを眺めるマルチェロは、なぜか威圧をユウに向けた。
なんでだよ、兄貴!!
向けちゃまずいだろ。相手違うし。
いや、オレに向けても嫌なんだがな。

「本当に異世界から来たと言うか。
敵である可能性などないと言えるか!!」

「マルチェロ、子供に威嚇するな!!」

「マルチェロ?ククールのお兄さん?
へぇ、年の差あるね。」

「ユウはのんきだな。」

「私が敵なら、目的がよく見える貴様の立場に立つがな」

兄貴がマジで疑いをかけ始めた。
確かに敵なら、標的に怪しまれない形で見ていられる立場に立つな。
でもさ、兄貴・・・・・・

「オレ達が敵じゃないって言い切れるか?」

「・・・・・・!!
・・・・・・しかしだな」

「そうですよね〜
で、どちらが受けですか?
私としてはマルチェロさんはSかな。
でもククールが押してマルチェロさんが受けもアリ。
で、どちらですか?」

・・・・・・この雰囲気である種における爆弾投下したぞ、この子。
てか意味が分かってしまったオレも恥ずかしい。
兄貴も呆然としているから意味がわかってるな。
分からないのはクロノスだけか。

「ゴッホン!!
とりあえず、兄貴。彼女は仲間なんだ、OK?」

「だろうな。こんな12、3歳の子が敵なんて無理だな」

「子供のフリかもしれんが」

「ちょっと!!私はピチピチ16歳高校生ですが!!
マルチェロさん、間違えないでくれません!?
日本人は童顔?」

「16・・・歳・・・・・・」

クロノスはいいのかよ。
そして兄貴。そこまで衝撃か。
まあ気持ちはわからなくないよ。
オレも目には自信があったんだ。

そんなユウはオレに話しかけた。
小声で。

「あの二人、付き合ってるんですか?」

「知らねぇ。一線越えてないんじゃんか?
何で?」

「いや・・・ククールはふられたのかなって。
マルチェロさんに」

その話、まだ続いてたのか。






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