The uncertainty of the future

□06.ペルソナ様
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「『特異点』か。
デヴァ・システムに干渉はできなかったか。」

神取はセベクビルから外を眺めた。
部下がビル入り口を警備する姿が見える。
そこには二人の学生が来ていた。
一人は顔に傷のある男で、もう一人は長い髪をしている。
しばらくして二人はその場から離れてしまった。
ビルに近寄れないからだろう。
ワインを片手に微笑む神取が言う。

「デヴァ・システムに干渉できないが現実世界に干渉する『特異点』柊沢。
デヴァ・システムに干渉しても現実世界には干渉できない園村。」

「ねぇパパ。その柊沢が邪魔なら消しちゃえばいいのよ」

「いや、あれはいい。
『特異点』である理由を知っているならな。」
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