The uncertainty of the future
□05.悪魔の街
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「悪魔・・・街中にか。
・・・・・・ヤバいな。鳴海たちが病院にいるころだ。
ありがちな話だが、病院にはゾンビが大量発生するってな。」
「マジかよ!!でも助けるとか無理だろ。
俺らが死ぬぜ」
「病院から出れたところで、学校まで来れるか?
・・・考えても無駄か。俺が行く。」
いきなりの無謀な発言に上杉は苦笑いで停止した。
理解するのに時間が必要だったようだ。
「待て待て。
あんたが中学から喧嘩マニアだったのは知ってるけど、相手はゾンビや悪魔ですけど!!」
「新しいバイクを外に止めたままなんでな。
壊されたくない。」
「だから危ないって」
柊沢は頭を掻いて心の中で反省した。
使いたくない手段を使わざるおえないようだ。
極悪人のような笑みを浮かべて柊沢は言う。
「ブラウン・・・学校中で叫び散らしてやろーか。
名前の由来を」
上杉は涙目の状態になったのを見た柊沢は、走って体育館を出ていった。
当然、上杉が引き留めようが意地悪な真似をする気はなかった。
上杉と仲の悪さを解消しつつあった時にやりたくはなかった事も理由にあげられる。
涙目の上杉はしばらくして下手くそな舌打ちをして膨れてみせた。
「なんだよ、格好つけやがって。
助けに行きたいだけじゃんか。
・・・俺様も連れていけよ。」
中学の頃に比べて柊沢がいいやつになった、と認めている上杉がいた。
ただし、ブラウンの名前の由来をダシにしてくる事だけは許せなかった。
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