人々の女神

□18.その頭
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なぜだ。

無の分際で、物を知りたがる。

何も得られないはずのたかが物の存在で。

〜〜〜〜
最近、オレはかなり気になる。
アテナの目線の先がかなり気になる。

鏡に魔力を戻るため、船を操るエイト。
運転が荒いからかなり怖い。

そんなエイトをアテナは最近ガン見。
嫉妬させたいのかな。

「あの、エイトさん。」

口を開いた!
聞き逃すものか!!

「そのバンダナはハゲ隠しですか?」

「・・・ん?これ?」

うわ、エイトに勇気ある質問だな。
オレには無理だから。

「これはね、確かにハゲ隠しだね」

・・・!?
ま、マジか。
エイト、悪いな。オレまだハゲてない。

「ククールが黒髪は売れるってむしったから・・・」

「違う!!嫌味か!?」

悪かったな、白髪で。
だが、オレの方が髪質はいい。

エイトに髪で負けるものか。

「いや、バンダナの中にバブルスライムが生息してて・・・」

「え、エイト。近寄らないで」

ゼシカ、拒絶反応。

そりゃ、やだよな。
オレもかなりやだな。

「うそうそ。単にアイデンティティを守ってるだけ。それより、ヤンガスの頭を気にしたら?あれ、モヤットボールにしか見えない」

確かに。
あの緑で、チクチクしてて・・・
入手先が気になる。

「これはかあちゃんの形見でげす」

・・・!?
どんな趣味だよ。
まぁ、ヤンガスの親ならありえそうだ。

「納得しないでほしいでげす。冗談・・・でがすよ」
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