人々の女神

□12.宝の入手難易度
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エイトは何かを眺めている。
開かない扉ごしの宝箱だ。

とうぞくのカギじゃ開かないからな。

「ヤリで壊す」

「宝箱まで壊す恐れがあるわ」

「アテナが小さくて細ければ・・・」

それ、病気以外の何者でもない。
アテナを病気にすんな。

「あれはすべてパンドラボックスかも・・・」

「・・・!?」

アテナ、ナイス。
そうすればエイトにも諦めがつくはずだ。

「仕方ない、今度来るよ。」

よし、よくやった。

〜〜〜〜
巨大な船を動かすのに、レアな楽器がいると言われたオレらはアスカンタに向かっていた。

いや、正確にはルーラでとんだ。

「で、ここの王様、大丈夫なんだろうな」

「顔が?」

「アテナ、顔とは言ってない。オレの方が美形だがな。
あの王妃はオレに振り向いたかもしれないな」

「ククールさんは王妃が好みなんだね。
ゲルダさんが好みは一緒にいたい人って教えてくれた」

いろいろ違うな・・・
好みって好きになりそうな人だろ?

アスカンタのあのマヌケ王様はあっさり秘宝をくれるらしい。
ホープとかハーブとかいうやつを。

「この噴水にこのメダルを投げ入れると・・・」

すげー、噴水にメダルを投げて水を・・・

あれ、何も起きない。
どうやらメダルが溝に落ちる必要があるらしい。
マヌケ王様は自ら噴水に突っ込み、メダルを出してまた投げた。

「・・・まあ気をとりなおして」

テイク32で成功。
それまで立ち続けるオレらも、王様も辛い。
王様水浸しだし。

世の中には手に入れにくい宝はいっぱいある。
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