人々の女神
□07.彼女の夢
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お前は無だ。
だからすべてを否定するもの。
なにも得ず、なににもなならない。
中身はただの空のまま。
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私は目を覚ました。
馬車に入れられていたらしく、錬金釜にぶつかる。
「起きたか、アテナ。魘されてたからあせったぜ?オレが添い寝してやらんと・・・」
「魔法、かければよかったのよ。」
「キア・・・なんとかでげすか」
ザメハでは?
「僕が素手で起こせば、MP使わず楽じゃないか」
いつもと変わらない。
エイトさんはいつも周りから怒られる。
ククールさんは優しく、ゼシカさんは笑い、ヤンガスさんは遊んでくれる。
「なんか記憶に関する夢でも見たか?いい夢ならいいが」
「いえ、全然。忘れました」
「そう簡単にはいかないわよね」
そうなのだろうか。簡単?ってまずなんだろう。
「見つかるまで付き合ってやるよ」
「アテナを置いていけないもの。」
そうなのだろうか?
厄介なら捨てないのだろうか。
私はまだ学ぶべきことがありそうだ。