人々の女神

□07.彼女の夢
1ページ/1ページ

お前は無だ。

だからすべてを否定するもの。
なにも得ず、なににもなならない。

中身はただの空のまま。

〜〜〜〜
私は目を覚ました。
馬車に入れられていたらしく、錬金釜にぶつかる。

「起きたか、アテナ。魘されてたからあせったぜ?オレが添い寝してやらんと・・・」

「魔法、かければよかったのよ。」

「キア・・・なんとかでげすか」

ザメハでは?

「僕が素手で起こせば、MP使わず楽じゃないか」

いつもと変わらない。
エイトさんはいつも周りから怒られる。
ククールさんは優しく、ゼシカさんは笑い、ヤンガスさんは遊んでくれる。

「なんか記憶に関する夢でも見たか?いい夢ならいいが」

「いえ、全然。忘れました」

「そう簡単にはいかないわよね」

そうなのだろうか。簡単?ってまずなんだろう。

「見つかるまで付き合ってやるよ」

「アテナを置いていけないもの。」

そうなのだろうか?
厄介なら捨てないのだろうか。

私はまだ学ぶべきことがありそうだ。
次の章へ
前の章へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ