人々の女神

□04.捨てよう
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「レベル上がりました。メタスラはすごいです。」

「オレたちの力で・・・」

「いや、ククールじゃなくて僕の力で。僕単独の力で」

うるさいリーダーは無視しようか。
アテナのために、アテナのために吐いた台詞を!!

「とりあえず、願いの丘から今出てはダメよ?魔力を感じるわ」

「わかってるでがす」

「ヤンガス、なにしてんだ・・・」

アテナがヤンガスの腕にぶら下がっている。
ヤンガスの腕力がかなり気になる。

「暇潰し」

「アテナ、オレのところに来な。あんなむさ苦しいおっさんよりも。」

「ぶら下がれる?」

「・・・あくまでもぶら下がるのか。ガキの子守りは」

オレは腹を押さえてしゃがみこんだ。
ゼシカの会心腹パンチ!!
吐きそう。

「あ〜、ククールさん?」

「アテナ、捨てなさい。あれは女の敵よ」

「ゼシカさん?・・・なるほど、願いの丘に捨てるわけですか。」

「いや、マイエラ修道院に戻そう。マルチェロが待ってるよ」

リーダーのエイトの目が死んだ魚の目だ!!
女はいつの年代でも女だな〜

「ってアテナに変なこと教えんな、二人とも」

「それはククールに言うわ」

「あ、結局捨てないんですか?」

アテナには冗談を教えるべきだろ。
マジで捨てる気だったのか、オレを!!
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