黒を纏う聖堂騎士団員

□7.道化師という心
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マルチェロはオディロ院長に呼び出されました。
大好きです、オディロ院長!!なマルチェロが断るわけありません。
あぁ、マイエラ修道院ってあぶない奴らの集団かよ。
気持ち悪いよ、モブハゲがマルチェロラブ言うぐらいに。
でもマルチェロのイメージは

『貴方が死ねとおっしゃるなら身を投げます』

って人です。
これを少し変えて想像してみましょう。
マルチェロがあなたの手を握り・・・・・・

『君を守るために私は死のう』

なんて、こっぱずかしい!!
でもなんか似合いますね。
ククールが言うとただのウザさ満載。
あ、ククールファンには申し訳ない。
でもククールは

『お前のためにオレ、頑張るから。
エイトに比べたら使えない奴だが・・・・・・
使えない・・・奴・・・』

よし、関係無い話をしましたが、
マルチェロはオディロ院長に会いに行きました。
何をしているんでしょう。
単純に会話でした。
オディロ院長は不安そうに語りかけるのです。
院長が話すと心が洗われますが、マルチェロが話すと心が膠着しそうです。

「クロノスは元気かの?」

マルチェロはまたその話か、と内心舌打ちをしました。
クロノスをオディロ院長が心配ばかりしているので、マルチェロは追い出せないのです。
オディロ院長の方が権利より明らかに強いですから。
怒らしたらバギクロスをかましそうな院長・・・・・・
負けるな〜それじゃあ。

「男としてマイエラ修道院で立派に過ごしていますが?」

追い出したいならお好きにどうぞ、と言いたげなマルチェロを無視します。
無視チェロ・・・虫チェロ・・・・・・

「わしはそれがその子のためになるか、わからんのだよ。
マイエラ修道院から出してやりたいのじゃが」

マルチェロは不思議で仕方なかった。
なぜクロノスをマイエラ修道院から出さないのか。
嫁の貰い手はいくらでもいる。
修道院出の娘を結婚相手にする貴族なんぞいくらでもいるではないか!!
そして、そんな奴に売るなマルチェロ!!

「マルチェロ、彼女に優しくしてやるのじゃよ。
辛かろう事があるのだから。」

「わかっています」
(誰があんな奴に優しくしてやるものか)

心の声が顔から丸出しなマルチェロは、賊が徘徊している連絡を耳にしました。
賊とは・・・近い未来破壊神を倒す勇者一行です。
いや、近い未来にマルチェロを粉砕するお嬢さんがいます。マダンテで。

マルチェロは館から離れてしまいました。
あぁこの時道化師を気にしていれば・・・・・・
これ以上は何も言いません。
誰も悪くないのです。
(悪いのは・・・制作側では?)
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